わたし、定時で帰ります。読了
プライムリーディングで無料だったので、風呂の中ですべて読了。ドラマのほうが先だったとは。
ドラマを見ていたので吉高由里子と向井理で再生された。
面白かった。①人それぞれもともとのモチベーションの違いと、②感情や上下関係等が仕事に影響しているなかで最終的になにを優先すべきかという葛藤がテーマの小説だと思う。読みやすくかった。
■印象に残ったセリフ
①昇太郎
「会社 は 仕事 が できる よう になり たい と 思う 奴 ばかり じゃ ない」 晃 太郎 が キーボード を 打ち ながら 言っ た。 「自分 の 生産性 には 改善 の 余地 が ある という こと から、 目 を そらし て い たい 奴ら の ほう が ずっと 多い。 そういう 奴ら に 変われ と 言っ ても 無理 だ。 無駄 な 努力 だ」
――――たしかに、ひとによって、モチベーションの根源が違うし、度合いも違う。それを許容するか是正するかも自由。どっちが良いとか正しいもないということか。
頑張るには頑張るリスク(無駄になるかも、限界かも等)があるし。
②吾妻
定時 に 帰る は 勇気 の しるし だ よ、 と 言っ た 後、 吾妻 は しばらく 泣い て い た が、 やっぱ 無理 っす、 と 結衣 の 手 を 振りほどい た。 ─ ─ 明日 の 自分 を 信じる なんて、 俺 には でき ない。
――――目の前の緊急なことを頑張るのは、「すぐ進む」っていうフィードバックがあるから。でも、明日やったほうが生産性が高いこともある。今帰るっていう投資をする勇気が出ないってことかな。
③そこ には 祖父 の 手書き の 文字 が あっ た。 ─ ─ 真に 恐ろしい のは 敵 に あら ず。 無能 な 上司 なり。
――――やはり、認識違いで誤った善意で「良いこと(実際は良くないこと)」をアドバイスしてしまうことが一番怖いということかな。
④悪い のは 福永 だ と。 自分 は 悪く ない の だ と。 だから、 来栖 の 代わり に、 理不尽 を 引き受け て やれ なかっ た。
――――これは、あえて反対すると、後輩の理不尽を引き受けるが美徳という先入観が出てる気がする。でも、実際は、理不尽引き受けてたらかっこいいな。