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1日1銘柄を知ろう!

高砂熱学工業/1969(プライム)空調工事の最大手

建設/設備工事/空調設備工事

●データセンター向け
膨大な電力を消費するデータセンターですが、その消費電力のうち、約3〜5割程度がサーバーなどの機器が排出する熱を冷却する「冷却設備」が消費していると言われています。
データセンターで重要な役割を果たす冷却機器メーカーも生成AIの追い風を受けています。

●冷却の技術開発は空冷から液冷へ
これまではサーバーから出る熱を空気で冷却させるのが一般的でしたが、データ量の増加に伴うサーバーの高性能化で発熱量が増える中、より効率的に電力を使う冷却方法の構築が、急務となってきています。

既に、「液体冷却システム」を採用する動きはマイクロソフトやグーグルなど、米テック大手に広がっています。

◆データセンター向け「空調設備」の最新技術について

・外気冷却
外気を取り入れて冷却する技術
・冷却水循環式
冷却水を循環させて冷却する技術
・フリークーリング
外気温が低い時に外気を取り入れて冷却する技術
・ヒートポンプ
熱を移動させて冷却する技術/外気を取り入れて冷却する技術
・冷却水循環式
冷却水を循環させて冷却する技術

●データセンターの建設費内訳
電気設備/45%
空調/25%
その他/30%。

◆高砂熱学工業ってどんな会社なの?

◆保有の有無

長期保有継続中の銘柄で、
2021年1月にレゾナック(旧昭和電工)/4004と
最後まで迷い買えなかった銘柄です。
買えなかった理由は空調関連で「アズビル/6845」を保有していた為。
2022年春先より保有。高値で益出しをしつつ保有継続しています。
デイトレードとスイング対象銘柄でもありますが、デイトレードの頻度は少なめです。

配当は高くはありませんが、増配8回減配は0回、
総還元性向44.2%(3期平均56.4%)

大きめの資金を投じ長期保有に至った理由は、
一般の空調のみならず、「宇宙関連」「データーセンター関連、また。工場などの施設建設に対し「企画から、設計・施工、メンテナンス」までを手掛ける所に、将来性を感じました。

高砂熱学工業HP/業績ハイライトより

◆注目している事業内容

●データセンター向け運用対策サービスグリーンエアー®IDC

(特許 第5306969号、特許 第5306970号、特許 第5324363号、特許 第5421570号、特許 第5729993号 他)

●IDC事業者のニーズについて
①ブレードサーバ、クラウド高負荷化などの熱問題を解決したい。
(ケーブルが邪魔して冷風が出ない。)
②改正省エネ法などの、法対応で省エネしなければならない。
(省エネ対策は専門外なのでよくわからない)
③信頼性は確保したい
(負荷熱問題しつつ、省エネと信頼性の両立をはかりたい)
④ワンストップで対応してほしい
(診断から問題解決まで対応してもらいたい)

高砂熱学工業HPより

👇更に深く知る
・データセンターのライフサイクルを通じた運用対策サービス
・中長期の運用サイクル

●データセンター用冷却システムの開発

汎用機器を用いた冷却システムの運転状況
高砂熱学工業/相澤 直樹・池田 昌弘・柴田 克彦

👇PDFファイル
https://www.jstage.jst.go.jp/article/shasetaikai/2017.3/0/2017.3_157/_pdf/-char/ja


熱源・電気・水の総合エネルギーサービス
初期投資不要、省コスト実現、運用管理業務委託


●エネルギーサービス事業の概要

・事業者が資金調達、初期投資ゼロ、事業期間中は定額支払
・施設に合わせた最適かつ高効率設備システム
・設備技術者による最適な運転で光熱水費と維持費の削減
・平時のエネルギーマネジメントと災害時のエネルギー供給確保
・安価で最適なエネルギー(電力、ガス等)を調達し窓口を一本化

◆人工知能(AI)と連携した設備運用の見える化
最適制御を実現するオープンな中央監視システム

●システムの主な特徴

・GDoc®premium、統合熱源コントローラと連携することで人工知能(AI)を用いた高度な最適制御を提供。
・オープンネットワークによる様々な通信プロトコルに対応し、マルチベンダー環境の提供にて空調設備だけでなく、他設備機器含めた建物全体の監視、制御を実現。
・監視ソフトにオープンSCADA、 ローカル機器に汎用PLCの採用など、メーカーにこだわらない汎用機器採用にてライフサイクルコストの低減を可能とします。
・安価なグリーンセンサ(IoT無線センサー)を使った無線センサネットワークと接続し、さらなる快適性・省エネルギーを実現。

◆高砂熱学工業直近ニュース


●2024年12月21日
協力会社が建設現場で取り付けていた設備機器類を事前に組み上げる拠点を増やしている。2024年度は北陸や東北など4カ所に設けた。

●2024年12月18日
ラピダス「巨大EUV装置導入」開始した。
露光装置を置くクリーンルームは高砂熱学工業が施工。

●2024年11月14日(決算より)
純利益36%増 4〜9月、工事の作業効率が高まり利益が増えた。企業の旺盛な設備投資需要を背景に工事受注増加し、設備工事事業の連結の繰越高は3793億円と前年同期比で27%増。
創業100年を迎えたことを記念してグループの従業員持ち株会に対し約23億円分の自社株を付与。
持ち株会に参加する自社や子会社の従業員約4000人を対象に1人当たり100株、約57万円相当を付与すると仮定。的資本投資の一環で、従業員による企業価値や利益の向上への意識を高める

●2024年11月1日/上方修正発表
最高益を見込む従来予想から25億円上振れ。
配当は年144円(前期は記念配10円を含む129円)と、従来予想より14円増配。
半導体関連の工場のみならず非製造業を含めて建設需要が堅調で、受注が伸びた。

●2024年9月12日
ispaceが「月着陸再挑戦」12月打ち上げ日米で宇宙経済圏。今回は高砂熱学工業の水電解装置を運ぶ

●2024年8月7日
JPX日経400、銘柄入れ替え実施で採用。

高砂熱、省エネ空調追い風 時価総額がゼネコンに迫る

●2024年7月4日/日経オンライン版より
半導体・AI、設備投資取り込む

●2024年7月3日
高砂熱学、ゼネコン逆転へじわり「省エネ経営」で株価2倍に。「ダブルバガー」株に名乗りを上げた。株高をけん引しているのが省エネ空調システムの強みだ。旺盛な設備投資の需要を取り込み、半導体や生成AI(人工知能)の関連銘柄に浮上している。

省エネ技術は生成AI関連の投資が活発なデータセンター向けの受注にも生きてくる。データセンターでは大量の電気を消費するため、省エネが欠かせない。

今後は、過去に新設した工場に対する「拡張工事」の増加も見込まれる。

成長領域である半導体やAIの投資を巡る受注競争は激しくなる一方で、受注競争で高砂熱の強みになり得るのが施工作業の「工場化とデジタル化」

◆カギを握る稼ぐ力の高さ

工事の採算を示す単独ベースの「完成工事総利益」率は、24年3月期に17.0%と前の期より3.1ポイントに上昇。
電気工事大手きんでん(15.7%)
大手ゼネコン鹿島(10.3%)
マンション専門長谷工コーポレーション(12.8%)

空調システムのみならず、経営も省エネだ。大手ゼネコンが大規模工事を中心に資材価格高騰の影響を受けるなか、なくてはならない空調工事で製品の競争力を発揮して値上げを含めて受注時の採算を確保している。工期が長く人件費の変動を受けやすい大規模再開発に依存せず、工場など産業向け工事をバランスよく受注しており、
利益を押し上げる。工期に無理が生じず、工事の「損失引当金」が少ないのも特徴。
自己資本利益率(ROE)目標を従来の10%程度から12%程度に引き上げた。

◆ないものは、創る

◆その他注目している関連銘柄

●三櫻工業 (6584)
水冷式冷却装置開発(リアドア式冷水熱交換器)

●ENEOSホールディングス <5020
サーバー用液浸冷却液「ENEOS IXシリーズ」
KDDIや米インテルなどと協業して開発を進め、
世界展開を目指す。

●日本板硝子 (5202)
液浸冷却対応「多心光コネクター」

●ニデック (6594)
水冷モジュール
サーバー大手「スーパー・マイクロ・コンピューター」への製品採用が決まっている。

●NTTデータ
「液浸冷却システム」を三菱重工業 (7011)と構築済み。自社データセンターでの展開に取り組む。

●KDDI (9433)液浸冷却システム開発済み
シャープ (6753)と米スーパーマイクロが参画し
データセンター構築で協議を開始すると発表している。

●MCJ(6670)
高性能高密度サーバーの設計・設置から運用、保守まで対応する水冷ソリューションを提供

その他同業
●ダイキン工業(保有済み)

注目している銘柄
●朝日工業社
●ダイダン
●新日本空調

こんな感じで決算毎に、気になる内容等を追記していきます。
また、IRなども確認し継続&買い増しや利確等の「判断基準」としています。

最後まで読んで下さりありがとうございます!
gordon_lapin🐰

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gordon_lapin
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