デンマーク国立博物館
デンマーク国立博物館に行ってきました。
↑は裏側です。実はコペンハーゲン中央駅、ストロイエ、Kongens Nytorv側から行くと裏側に当たるんです。でも大丈夫です。一周すれば入口とすぐわかる場所に辿り着きます。
正面に至ると、このような「のぼり」があります。
ヴァイキング!と書いてありますが、、見た覚えがない・・・飛ばしちゃったのかな。。。
ちょいちょいこんなところにも洒落が聞いてます。
「歴史から学べ!兜を取れ!君はヘルメットをかぶれ!」
みたいな感じでしょうか。
↓これが正面です。他の建物も軒並みそうなんですが、「国立博物館!」とかっていう大々的な看板はありません。
120DKK(約2400円)というそこそこの値段を払って入りましたが、以後チケットのスキャンもチェックも一切ありませんでした。良心に任されている感じです。
早速上着と荷物を置いて見学に出発です。
入ってすぐのところにガイドの案内があります。約1時間で回ってくれる基本無料のツアー。ただし、デンマーク語なのです。英語は週末の14時からだけ。後で書きますが、めちゃくちゃ展示物が多いので、このツアーに参加してサクっと見て回るのもいいかなと思います。
さて、1階は古代の歴史が紹介されています。ギリルーン文字があるくらいで、あとは物的証拠から歴史が紐解かれています。
で、このあと常々思うのですが、展示がこういう感じでかなりラフ。綺麗に並べられているものもあるのですが、ザラザラと骨とか遺物を積み重ねている感じが、なかなかないように感じられる。貝塚とかならわかるんだけど…。
このへんは集中力もまだまだあるので詳しく見まくり。これはヘラジカ。食料だったらしい
少し時代が下ると、oxを狩るように。シカとウシってどっちが強いの?やっぱりウシ?
は~半分くらい来たかな~と思ったら全然1/4くらいの絶望スペースがこちら。少し開けていて、ふぅと一息つけます。
ここから途中、独特の埋葬システムにより良好に保存された少女の正体を推測するコーナーがあります。埋葬の状況や副葬品、服装などからどのような少女だったかを包括的に検討していて、ここはとても興味深かった。ここにはあえて写真など載せないので、実際に見学してみてください。
船も重要な要素として登場したりして、1階の古代コーナーは終了。もとのエントランスホールに戻ってきます。天気が良かったので、天を仰ぐと明るい空。
ここから2階の中世コーナーに行きます。
階段を上がるとまたホールの風景も違って見えます。
ここからはキリスト教が大々的に存在感を示します。
こういう金色も使った豪華な木製の像がたくさんあります。
で、だいたい下のほうにこういうのがあったりします。
キリストの像は大小、表情いろいろあります。
いろいろ種類がありすぎて、「これもいいの?」ってのもあります。
キリストコーナーを過ぎると王様コーナー。
正直〇〇ボー(クロンボー、フレゼリクスボー等)の方が見ごたえがあります。国立博物館としていろいろなテーマを(それこそ、古代から現代まで!)扱う中のひとつ、ということなのでしょう。
あと植民地について触れられたコーナーもあります。
正直、ヨーロッパって植民地で好き放題やっておきながら人権とか環境とか言ってて個人的には「ハァ?」って感じだったのですが、国の機関たる国立博物館で様々な資料、動画、説明を整えて過去に行ったこと、人々の声や現状をきちんと説明している点は、こう言っていいのかわかりませんが非常に好感が持てました。
途中動画で国や地域ごとの経緯や現状を延々と流している動画があり非常に興味深かったです。全体を見切れない気がして3つくらいで退散しましたが、またあの動画だけでも見に行きたい。
以下はコペンハーゲンでNannyをしていた黒人女性のコーナー。たいへん珍しいことに肖像画の対象となったとのことです。ふつうあり得ない肖像画の対象となり、彼女は何を思っただろうか、みたいなことが書かれていました。
あとはお決まりの甲冑とか、バイキングとか、いろいろありました(雑)。
中世ゾーンを後にすると世界の人々・文化ゾーン。さすがに北欧の国だけあって寒い地域の資料が非常に豊富です。しかしアジア人としては仏像とか気になっちゃう。他の美術館でも同じですが、展示物が非常に近い。
普通見られない後ろ側を見たり、
木目がひとつひとつ見えるほど近づけたり。
これくらいでようやく半分なのですが、すでに2時間は経過。疲れてきてます。
日本コーナーは若干渋めでしたがいろいろと面白いものがありました。籠にはほとんど説明書きがありませんでしたが、立派で由緒あるものじゃないのでしょうか。
機械や戦争コーナーもあり。
全体的に若干違和感があったのは、こういう感じの展示。
せっかく多数の展示物があるのだけれど、詳しい説明もなくとりあえずガーーッと並べられているだけの箇所がめちゃくちゃたくさんある。こういうのをサーーっと眺めるよりは、数は少なくていいので特徴的なものをじっくり見てみたいなぁと思う。
そして日本人的には驚きだったのが、現代日本コーナーがあることです。しかも普通の芸術品ではなくだいぶサブカル寄り。
壁掛けのテレビではコスプレした男女が戦う様子が流されていました。リンク?似合いすぎ。そして博物館でコスプレして戦う様子を流してもらえるなんて嬉しすぎじゃないでしょうか。
その他、お金の特設展みたいなのがあって、そこにトレーディングカードが置いてありました。ポケモンカードとマジックザギャザリング。あまりのボリュームに疲れてしまって詳細は見てません。。
窓からは少し高い位置からの風景が見渡せます。相変わらず建物の雰囲気は素晴らしい。この辺りは綺麗ですね。
ということで見どころたくさん、ボリューム満点の博物館でした。個人的には集中力の問題もあるので、2日くらいに分けてじっくり回ってみたいなと思いました。
tak!
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