完全なる

才能を持て余して 君はどこへ向かうんだい

砂漠でラクダと並走 それもありかもね

ぐるぐる回る地球の淵に しがみついて

振り落とされないように必死

銘柄の定まらない煙草はただの紙屑

年をとらない君からよく聞いた口癖

同じ煙を吐いているのに ひどいもんさ

番号をふられて呼ばれる囚人たちの

脳味噌を少しでも君に分け与えれば

渡り歩いていけたのだろうか

寒いと蹲ったコートの肩に降り積もる雹を

払いのけてやれなかった僕は

未だに君を夢に見る

笑い皺が深く刻まれた君の

何も どこも

いけなくなかったよ