#10 僕らは中指をたてて生きているのか
イヤホン越しに流れるミュージック
心地よいリズムの中には、
かっこいいフレーズに、
世間や自分への強烈なバッシングに鼓舞
予定のない休日は、
専ら音楽を聞き、だらだら過ごすことが多い
個人的に聞く好きな音楽はメッセージ性が強いものを聞く傾向があり
(例えば、Def tech,SALU,鎮座dopeness,などが多い)
なぜかっていうと
リズムに合わせて自分の気持ちを言葉にしてくれる姿がカッコイイのでしょうね
特に、ラッパーさんがカッコイイと思うのは
一般人が口に出せないような、 少し下品な言葉から
時折核心をつくような言葉を武器に社会に中指を立てる姿に勇気を貰えることもあります
なぜ彼らから、そんなメッセージ性がある言葉が生まれるのか
(ここからは個人的な妄想になります)
ラップってあまり聞かない人からのイメージとして、
やんちゃな兄ちゃん姉ちゃんが聞く下品な音楽だと思ってるはず
(実際、僕が中学生の頃にラップを聞いている人はやんちゃな人が多かった。笑)
※イメージ図
まあ、
半分正解で半分不正解じゃないでしょうか
ラップを含めアンダーグランド的な場所では、アンチの存在が多い。
その中で彼らは自分の居場所を示すために
メッセージで、行動で、態度で自分のことを意思表示する。
勿論その中には法律に触れること(未成年の飲酒・喫煙など)もあるが
「社会が本当に正しいのか? 」
「非難に批判にアンチばっかりだけど俺はここにいるんだ」などの 「生きづらさ」に対して自分の得意分野を武器に社会に立ち向かう。
まさに「社会に中指をたてること」を体現している。
そんな中で私たちは、大人の仲間入りをして社会の一員になると
社会の荒波に揉まれ、
不条理な出来事に出会い、何が正しくて間違っているのかさえも分からず
自分を押し殺すようにしか生きることができない「生きづらさ」を抱えてしまう。
社会に中指を立てることさえできない
同じ「生きづらさ」であっても前者は自己表現することで問題に立ち向かう
後者では日々の中で自分を表現できることも少なく、ネットの中から答えを探す
「オススメの生き方は?」
なんて聞いてしまう日々も近いのではないか
そんな検索結果に、自分の人生を決められてしまうのはなんだか味気ない
社会に中指をたてることは、
決してただのDisではない
今まで避け続けていた環境に向き合えることができているということ
これからのDisはただ単に、
誰かの揚げ足をとるようなものではなく
社会に生きづらさを感じている部分に、真摯にDisを送れることが大切であろう