おうちにかえろう
ハイライト
潰瘍性大腸炎の急激な悪化により絶食で20キロの体重が失われました。
点滴だらけで1本の腕に差しすぎて両腕に点滴を打ちました。最後は血管炎も患いました。大腸は破ける寸前で、夜22時頃から痛み出し、朝の5時まで叫びました。途中から痛み止めのソセゴンを点滴し束の間の安らぎを得ました。1ヶ月で9つの内科治療を試しましたが全滅しました。
10個目の選択肢は外科手術による大腸全摘出でした。ガン化リスクから即決し、分割手術となり1回目の手術に臨みました。
リハビリ
術後は最も2日間が発熱と痛みでしんどかったです。痛みやカラダのやり場がなくしんどいのです。
その後は、洗髪が解禁されるまでの頭髪の不快感(カラダは看護師さんが拭いてくれました)や僕はストーマ(人工肛門)を造設したので定期的な交換時の“恐怖感”が壁でした。
また1ヶ月以上の絶食により食事をすると気持ちが悪くなります。
点滴で酔い止めを打ちながら食事をとりました。複数ある副菜を食べるのがしんどくご飯、お味噌汁、副菜をすべて混ぜて流し込む日々を送りました。
そして、最も大切なのが歩行です。これは看護師さんからすぐに促されます。術後歩かないと、腸管の癒着や血栓症が起きるためとにかく歩くように言われます。歩けば、血流が良くなり傷の治りが早くなるそうです。
僕は最初は看護師さんに支えられながら、ナースステーションの周りを歩きました。初回は2周で精一杯。やがて5周、10周と増え、毎日12周は歩くようにしました。ここまで来るのに術後1週間程度と記憶をしています。
退院
入院から1ヶ月と約2週間。退院の日を迎えました。
リハビリはしてきましたが、長い距離を歩くのはまだ難しく車椅子を使い帰宅をしました。酷暑でしたが、久しぶりの外気、新宿のため喧騒に生活音、そして自由を感じることができ至福でした。
不思議ですが最終日に食べた病院食のカレーうどんだけはめちゃくちゃおいしかったです。体力が回復してきたせいなのか、退院できるという気持ちのせいだったのか。これは今振り返っても不思議でした。
次回は、入院時の葛藤や過ごし方を紹介します。
つづく
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