がんばれ!リハビリ
ハイライト
2023年夏、潰瘍性大腸炎の急激な悪化により入院。
内科治療に1ヶ月間の望みをかけるも全滅。大腸全摘出と人工肛門の造設となる。体重20キロの損失、絶食による経口摂取時の吐き気、ベッド生活による褥瘡(床ずれ)、体力激減によるひどいめまいなど退院できる喜びとともにここからがまた新たな闘いでした。
手術は2回または3回の必要性
退院して終わりではなく、私の手術は大きな類に入るため最低2回の手術が必要でした。よって、今回の退院の目的は2回目の手術をするための体力回復でした。スケジュールを整理すると下記になります。
7月31日(月)緊急入院
9月2日(土)大腸全摘出とストーマ造設の手術
9月15日(金)1回目の退院
次は12月25日(月)再入院 2回目の手術へ
退院時のカラダの状況
我が家に戻り、感じたの圧倒的安らぎでした。
病院の個室とは比較にならない居心地の良さです。
妻と娘がそばにいる、これがどれだけ幸せなことか。
一方で入院したばかりのカラダは骨と皮の“物体”でした。
入院前はジムに通い10キロ60分くらいを走る体力があったのが見る影もありません。担当外科医によると家に戻るのも環境変化でストレスになるのを伝えられていました。仰るとおり体中に突然じん麻疹が発症、嘔吐したり、傷口が痛みだすなど一筋縄ではいきませんでした。
一方で異常なまでの食欲
退院その日まで食欲旺盛とは程遠い状況でした。しかし、退院日の途中シャトレーゼに立ち寄ってもらい、お菓子を爆買い、帰宅して梨やアイスクリーム、また謎ですが豆類のお菓子を毎日貪るように食べていました。明らかに偏食を過剰摂取していましたが、カラダがどんどん回復し(動ける)、家族と一緒にいる安心感からとてもよく眠れ心身ともに回復していくのを実感しました。
自宅療養の2つの不安(人工肛門&腹部開放管理)
僕は大腸全摘出(8割程度)をしたので、排泄機能を人工肛門を造設して対応する必要がありました。また重症外傷に対するダメージコントロールを目的に恐ろしい話ですが、おヘソの下あたりは縫合をせず開きっぱなしでガーゼを当てて対処をしていました。(肛門からスプレータイプの投薬をするとお腹が開いているのでそこから出てくる状態でした)自分の小腸が飛び出ている人工肛門、おへその下は開放されているので残りの大腸が露出している状態。この2つの取り扱いが恐く難儀しました。
第一関門「人工肛門」
生活を守る人工肛門の仲間たち
参考までに消耗品のため費用がかさみます。病院から渡されるカタログ経由の購入は割高のため、Amazonのご利用を私はお勧めします。※到着も早いです。
最もハードルの高かった小腸の洗浄😵
まず、自分の小腸を触るのがとてつもなく恐かったです。
入院中、看護師さんが洗浄やパウチ交換をし、自分で練習もするのですが完全1人でやるとこれが恐いのです。見た目から抵抗感がありました。真っ赤な自分の小腸、時折動き油断すると排泄しだす小腸、そして小腸をぐるっと囲んでいる縫い目。触ったら痛くないのか、痛くないにせよ染みたりしないか。いろいろ考えしまい最初の1~2週間は30分くらいかけて洗浄とパウチ交換をしていた記憶です。
慣れってすごい話
しかし、人間慣れるもので毎回、恐恐(こわごわ)としていたら生活ができないわけで順応します。ストーマの扱いは最終的にはボディーソープを小腸につけてシャワーで流してスッキリ\(^o^)/みたいな生活になりました。
お腹まわりを拭いて装具をつけていっちょ上がりの生活です。
美術館、居酒屋、展覧会、BBQに娘との公園遊びにお誕生日会。人工肛門で問題を感じる感覚は僕の場合はあまりありませんでした。
慣れてしまうと便意が全くなく肛門も全く使わないので、むしろ生活のパフォーマンスが良かったです。2回目の手術で人工肛門は閉鎖せずにそのままの方が良くないかと本気で考えたほどでした。但し、上記にご案内した通り様々な物を購入しつづけるお金の面や、着る服の選択幅、皮膚のかぶれや感染リスク、災害時の対応などを考慮するとやはり閉鎖できるならした方がいいのでしょう。僕は2回目の手術で閉鎖をするのは決めていました。人工肛門につきましては、他にも必要な物品にハサミ、洗浄クリームや装着時のコツなど話題は尽きませんが聞かれる機会などがあれば書きたいと思います。
次回は腹部開放管理について書きます。
つづく
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