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GO ON号外 2025年2月号のご案内
今号は新しい執筆者が2名登場(つぶこみお、こぬ)。他の執筆者は、絵鳩まつり、岡本奇太郎、佐藤一花、あん子、サイトウナオミ。
フリーペーパーはGO ONの販売店舗へ設置します。
ぜひお手にとってご覧ください!
今回、私の手違いで髙橋奈鶴子さんの原稿が漏れてしまったので、ここに掲載します。フリーペーパーと併せて読んでくださいね。
第二関節
昨年12月の怪我で、左手の人差し指の第二関節辺りに切り傷をつくった。くっついた2枚の冷凍餅を離そうと、力を込めて刃物を押し込んだため、それなりの深さだったよう。病院での処置後も完全な安静は守れなかったので、傷口が閉じるまでには2週間かかった。1週間の通院後は、自分で手当て。一日2回の消毒と日常生活の中で気に掛け続けていると傷に対して愛着がわいてきて、見る度に回復傾向が確認できるようになると、「よしよし、頑張っているね」と思うようになった。
皮膚の内側に血液の塊があるのか、そこが小さくぷっくりと膨らんでいて指全体の形はいびつ。閉じた傷口からはみ出た乾燥した血液も、尾びれのようになってなびいている。取り除いてしまいたい衝動を「そっと触るだけ」に昇華させ、自然に離れていくのを待っている。傷の存在は薄くなって、元通りになるのは念じていたことだけれど、その指を使わないようピンと立ててしまう癖はまだあるまま。見えなくなっても、違和感くらい少しは残してって。
髙橋奈鶴子
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ただいま、GO ON Vol.8絶賛発売中!