自分がワクワクする瞬間

77キロのウルトラウォーキングに参加した話を書こうと思っていたのですが、先日、自分のワクワクする瞬間があったので、それを書き記そうと思います。書きたいときに書くのが思いもその熱さのまま文字にできると思いますし、何より忘れないので(笑)

ここ数年、自分のやりたいことが分からない病に(勝手に命名)かかっていました。その病は本当にここ最近の話で、子どものころからそうであったかというと、子どもの頃はそんなことも考えてもいませんでしたし、やりたことをそのときただやっていただけ、という感じでした。もちろん、子どもころの自分より、やりたいことばかりできるわけではないというのもあると思うのうですが、ただ大人だからってやりたくないことをやり続けるのも問題だと思うのです。せめて自分はこれは好き、価値がある、と感じるものを大事にしたい。恐らく、もともとないわけではなく、本当はあるのに自分が気づいていない、あるいは、それを優先する生き方をしていないとわからなくなっていると思うのです。なんでもいい。この食べ物がすき、この飲み物がすきとか。この人好き、こういう日が好き、このにおいが好きとか。これがないだけでもましとか。そんなところに自分の大事にしたいことや価値に触れるものがあると思うのです。価値、という言葉にするとおおげさになるかもしれないけれど、必ずじぶんの大切にしたい瞬間があるのではないかと思うのです。いや、あるのではないかと思ってここ5年以上は考えていました。自分は何が好きか、したいことを探すの大変でした(私は)。いやいや、探すもんじゃないと言われるけど、ない人は探しちゃうんです。見つけにいってしまうものなんです。でも忙しかったり、やりたくないことを続けたり、こなすだけの日々になると、こういう思いに気づきにくくなるのかもしれません。

4月22日~24日までUTMFという富士山周辺の山々を走る、トレイルランの大会がありました。私は、走ることもやったことがないくらいなので、出たこともありません。しかし、噂では聞いたことがあって、なんとこの大会、100マイル走るんです。160キロ!!山の1キロは長いですよ。私もウォーキングでトレイルコースを歩くことはあるのですが、ロードの倍はかかります。累積標高7573m。どんな傾斜が続くのでしょうか。その大会が今年はちょうどYouTubeでライブ放送していたので、観ていました。それも夢中で!!私は本当に初心者なのでいろいろ詳しくないのですが、エイドと呼ばれる休憩箇所が何か所が設けられているのですが、そこでは大勢のボランティアの方々が動いていて、うどんや、雑炊などの食べ物も充実していて、それだけもサポート体制がしっかりしている大会だと思いました。速い選手のなかにはサポートをつけている方もいて、選手がエイドにくると温かい食べ物や飲み物の準備だけでなく、補給品の準備、着替え、装備品の交換など、サポートの方がやっているのです。サポートの方は、高校時代の友人、家族、知りたいの大会の詳しい方、などいろいろ。サポートの方が献身的に車で追いかけながら、各エイドでのサポートを一緒に一晩中やっているのです。もちろん、1人で頑張っていらっしゃる人もいました。それはそれで準備されていたものを必死に自分の鞄にいれ、補給品を食べ、1秒足りとも無駄にしません。その姿に私は感動したのと同時に、ワクワクが止まりませんでした。夢中でずっとその様子を見続けてしまいました。それを観て私は、自分の好きな瞬間が分かったのです。それは、「挑戦するということが好き」、あるいは、「挑戦されている姿が好き」ということだったのです。

もちろん、挑戦しなくてもいいのです。毎日を淡々と過ごすことも必要だし、自分が合うのは何かということなので。ただ、私の好きはそこにありました。夢中になって観ていられる、応援できるのです。出来るか分からないことをやりたいのです。自分の力で。できることをやっても意味がないとは言いませんが、今の自分でチャレンジしてみることに価値があると思っています。そしてその過程も非常に重要だと思っています。もちろん結果も大事ですが、私は結果以上の価値が「チャレンジすること」にあると思っていることに気づきました。

今のウルトラウォーキングをやっているのも、その一つ。来月歩く、100キロは今の私は無理かもしれない。でも歩けるように少しずつトレーニングする。今の自分が出来るすべてを出して、チャレンジしたい。そう、チャレンジできるところに自分がいるということに幸せを感じます。今の私にはUTMFは挑戦できるところにいません。160キロも歩けませんし、山登りもできません。そもそも走ることもできないのですから。あそこに出ている方々は、その挑戦出来る方々なのです。私は歩くことは出来る。80キロ近く歩けた経験はあるのだから、次は100キロ歩けるかもしれない、と。挑戦できるかもしれない自分をもう少し応援してあげたいと思いましたし、その挑戦できるところに自分がいることをもう少し認めてあげたくなりました。

イベントもあと少しなので、今できることを最大限にやっていこうと思います!!そして、この気づきが得られたことがさらにエネルギーを与えてくれています。UTMFに参加された方々、サポートの方、ボランティアの方々、ありがとうございました。

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