微生物が畑を耕すという話
南富良野で放牧酪農してる農家さんをネットで探している時に、たまたまヤマカワプログラムという、微生物で畑の水はけや水もちを改善して、土はフカフカになり野菜のできが良くなるという農法を見つけた。
畑の20センチから30センチくらい掘ったところにある耕盤層(スコップも入らないような固くなっている土の層、硬盤層ともいう)が微生物の力で柔らかくなるという。
北海道で生まれたこの農法が農家さんの悩みを改善している。
微生物のチカラは本当に凄くって、私の自然農法の家庭菜園でも、微生物が土をフカフカにしてくれていて、肥料も入れずに大玉トマトができるほどだ。
自分で育てた野菜は親バカなのかとても美味しく愛おしい✨✨✨
家の南側が畑なのですぐに取りに行けるのも新鮮でいい。
微生物が植物と共生し、土の中の栄養を植物が吸収できるようにしたり、お返しに植物は光合成で作ったエネルギー(デンプン)などを微生物に与えることは知っていた。
微生物が耕盤層を耕すメカニズムまでは今まで考えたことがなかった。
スコップも入らない硬い耕盤層がフカフカになる仕組みは微生物が土の中で増えることで起きていた。
団粒構造とは土の粒に微生物が作るネバネバ物質が他の有機物などをまとめて大きな粒になることをいう。
大きな粒と粒の間に、水や空気が流れたり、溜まったりできる絶妙な構造が作られる。
そこに植物は根を張り、微生物との共生で大きく育つ。
のびた根の先に微生物が増える。
団粒構造ができる。
この繰り返しで耕盤層の硬い土もフカフカになるという仕組みだったのだ。
畑にギシギシとか大きめの雑草が生えると嫌な気分になるものだが、実はギシギシにはすごい能力があった。
ギシギシの根はドリルのように硬い耕盤層に穴を空けることができる。
なのでギシギシを見つけたら地上部だけノコギリ鎌で切って、根は抜かないようにしている。
残った根は微生物のエサになってやがてフカフカの土になるから。
自然農法、ヤマカワプログラム、菌ちゃん農法、どれも微生物が土を耕す所は共通。
この流れはすごくいいと思う。
特に農家さんが取り組んでくれることがとてもいいことだと思う。
農薬や化学肥料の使用量も減らすことができるようになるから。
人間が人間のことだけを考えていたらいつか絶滅すると思うから。
最後は自然と共生できる人だけが残ると思うから。