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デザイナー組織ではなくデザイン組織へ進化するゆめみ、そのデザインが中心となる組織について

前回のnoteで、ここ数年のゆめみのデザイン組織への進化のこれまでを書きました。 ゆめみは、その独自の権限分散型組織を基礎として、単にCXOやクリエイティブ部署をつくって終わりではない、総体としてのデザイン組織への進化を目指し、デザイン組織をビルドアップしはじめています。 そこにはデザイン経営・デザイン組織のベースとなる、大事な要素があったように思います。 デザイン組織としての構造、デザインが中心となっている組織として、大事なことはどんなことでしょうか。 「デザイン組

ゆめみ入社3年目、C.DOになった話と、この2年ぐらいのゆめみのデザイナー組織の変化

ゆめみに入って3年目になりました。 入社後、私は仲間と協力しながらサービスデザインに注力するチームを作って業務にあたり、また社内外のワークショップを実施したり、外部セミナーで登壇したりしてきました。 すると最近では強強な仲間も増えてきました。 そしてこの5月に、ゆめにでは新たに「C.xO制度・執行役員制度」が立ち上がり、私は取締役会決議でC.DOに任命され、C.DOとして活動していくことになりました。(.がついているのは誤植ではなく、意図があります。) エンジニア・デ

【感想】ユーザー中心組織論

きっかけ SNSでいつも共感する投稿をされていて、勉強させていただいている金子さん(@tsuyoshi_osiire)が本を出されるというので飛びついて読ませていただきました。 折しもデザイン経営を学び、デザインやイノベーションの組織へのインストールにあたっては組織ごと変わる必要がある、と私も考えていたので、こちらの本は深い共感とともに読ませていただきました。 私の過去の投稿 デザイン組織 https://note.com/goofygoof/n/n69d446ec39b

ミッション・ステートメント

自動車業界時価総額上位3社のミッションステートメントが興味深い。 テスラのミッションステートメントは To accelerate the world's transition to sustainable energy Volkswagen AGのそれは We serve our customers' diverse needs with a portfolio of strong brands. We assume responsibility regarding

「シューカツの是非」

やりたいことを自分に錯覚させて暗示かけるような「シューカツ」の結果、現実との不一致に悩む人も見られます。 好きなことやりたいことの前に、 求められることとそれに応える喜びみたいなものを育む、 というか両者ですり合わせる、 就職ってそんなプロセスだといいなと思います。 わたしがいま就いているのは、高校生のときには世の中になかった職。 そもそも概念も生まれていませんでした。 でも、いまの仕事や働き方にはとても満足しているし、求められて貢献してる感覚もあります。 中高生頃のや

究極的には神社を目指しているのかもしれない

「ご利益」を信じてくださるお客さまから、 成果物がなくても前払いでお金を収めていただき、 更にお客さまが困ったり自信がないときは「ご祈祷」というプロセスを ファシリテートしながら一緒に向かい合うことで ご祈祷料をいただく。 「こうなるよ。ここに気をつけて」と豊富な経験値からおみくじで託宣を提案する。 「それホントに出来るの?」というかたには、御朱印や工芸品であるお護りのクリエイティブで納得していただき、日々意識していただく。 良きこと(収穫、リリース)があれば場所を提供し

DXでセレンディピティを殺すな

みなさんDXしてますか?アパレル業界でよく言われるDXのソリューションで、「店舗で試着してECで買えます」や「どんな体型でもフィットする服をD2Cでお届けします」みたいな話があります。 服を買う側として思うのですが、客の気持ちとして、それ大事ですか? アパレルでは特によくあることかなと思うのですが、「ビビっときた」とか「出会ってしまった」、私だけが見つけたという一期一会のほうが強烈に印象に残りませんか? まぁ、毎日着るようなある意味標準的なものでしたら、定期購買などもあ

経験・知見・センスとは

私達クリエイターの仕事の生産高とはなにで、 センスとはなにか?を私見を交えて説明してみます。 クリエイターの生産高生産高を規定する要素は何か? 生産高は ・生産する期間 ・時間あたりの創造量 の掛け算。 生産する期間(=走行距離)が決まっていて 時間あたりの創造量も決まっているとすれば、 停止状態からスタートするより 助走つけてローリングスタートするほうが、 高い速度で始められ、到達点に早く到着し得る。 有期のプロジェクトで 創造性の生産高を(S)としたときの概念図停

大多数の人は「損するか得するか」ではなく「損するか損しないか」で動くということ

先日遭遇したことTwitterで共感する投稿があり、それに対して返信をしました。 人々はなぜ、「目の前にある明らかな得」よりも、現状維持を望むのだろうか、ということをかなり不思議に感じておりました。 並ばずに取引するメリットを行うために、新しい困難なことを行う よりも、 このままいつもどおり並ぶことで、確実に取引を行う を選ぶ。 得られるものは同じだが、前者のほうが時間をかけなくてすむ はずなのですが。 行動と結果だけを見ると、不合理としか言いようがありません。 藤野

InstagramのUI変更を読み解いてみる(個人的雑感

みなさん、InstagramのUIが変更されてからしばらく経ちましたね。 みなさんのInstagram上のアクティビティはどう変化しましたか? (もしよければ教えてください。) 私は、今回の変更が「ユーザビリティの改善」ではない、Instagramのビジネスの変化の兆しだと考えています。今回のUI変更について思ったこと、感じたこと、社内で議論したことがあるので、それをnoteします。 ※ちなみに、私はInstagramのリリース当時(2010年)から使っています。 何が

TCLを修了して、決意表明

9月から、多摩美術大学クリエイティブ・リーダーシップ・プログラムの一期生として活動しておりましたが、この度、10週間の講義・ワークショップを終了し、正式に修了証をいただきました。 TCLとは主にビジネスパーソン向けの講座として、デザイン✕ビジネスの領域における第一人者を育て上げていくプログラムです。 「TCL」は、ビジネスにおける思考力と実行力を実装する場だ。 デザイン×ビジネスの先端の知識と デザインを生み出す具体的な経験を通じて、 戦略性と感性を同時に持つハイブリッド

新型Sクラスで、クルマと人のインタラクションに関して、メルセデスが二歩ぐらい先を行ってしまったかも

このnoteについて新型Sクラスに関して、ドイツでは先日、プレスや関係者向け試乗会があったようです。 新型は、ADASや安全機能、リアステアリングや電動化その他、機能面でも大きく進化したようですが、私はクルマと人のインタラクションに関しても、かなり大きく進化したように思います。 メルセデスは数年前からMBUXでボイスUIを搭載しています。新型Sクラスでは、単にボイスコントロールやジェスチャーコントロールというだけではなく、さらに進化したクルマと人とのインターフェイスを、い

noteを書いてみる会を社内で開催しました

弊社ではアウトプット推奨・奨励されていて、技術者におかれましてはQiitaが活発に更新されています。 それ以外の職種におかれましても、noteをはじめ各種アウトプットは盛んにされておりますが、一方でアウトプットに一歩踏み出せない方もいらっしゃいました。 中には「書きたくない」という方もいらっしゃるので、そのような方をモチベートする必要はないと思っておりますが、「壁を感じて躊躇している」方がいらっしゃいました。 そのような方の理由を聞くに、「勿体ない」という思いを持ちまし

My mindsets

ティーチングやコーチングの現場で、またTwitterや社内Slackで幾度となく同じことを繰り返して発言しているような気がしたので、これは自分のマインドセットなのだなと感じたので、言語化して残します。 スピードが量を、量が質を、質がスピードを担保する 「量より質」や「質とスピードは二律背反」などという言葉がありますが、強く違和感を覚えるので、なぜだろうと考えたときに出てきたのが、上の言葉です。 どんな世界でも、質を高めるには、圧倒的な量のアウトプットとその正しい繰り返し