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利用品質メトリクス

利用品質メトリクスを設定するメリット製品の開発段階で、優れた利用時の品質に関連する製品品質を作り込める。 他の技術的な製品使用と同様に、製品品質を定量的に定義することで ・エンジニア等に具体的な達成目標として設計を仕向けられる ・開発プロセスにおいて達成状況を把握できる ・既に仕組み化されている管理の流れに乗せられるようになる 結果として、品質管理が機能し、品質確保出来るようになることである。 ユーザー要求事項とは(ISO 25065:2019)特定されたユーザーニーズ

HCD-Netフォーラム2020『ニューノーマル ~誰も取り残さない未来へ~』を聴講して

このnoteの内容HCD-Netの周年イベントとしてフォーラム2020に参加しました。 基調講演で多数の貴重なお話を聞くことができたのでメモ。 どんなイベント?HCD-Netフォーラム2020は、ニューノーマル ~誰も取り残さない未来へ~というテーマで開催します。 コロナ禍によって、人々の暮らしは大きく変わりました。 働くこと、学ぶこと、集うこと、つながることの本当の意味を考えて新しい生活様式を創っていかなければなりません。 人の価値観をとらえてシステムやサービスを考えるH

HCD-Net関西フォーラム2020「人間中心設計プロセスを捉え直す。枠の外、枠の奥底にあるもの。」

どんなセミナー? HCDプロセスのベースとなる学問、ユーザー中心のアプローチだけでは実現できないもの、HCDプロセスよりもっと先にあるもの・・・ モノやサービス開発の本質にアプローチするための、きっかけとなるようなフォーラムでした。 13:00~14:00 講演①「大きな変化の時代に、我々はどうあればよいのか」をForesight Creationで読み解く 講師:松波 晴人氏(大阪大学特任教授、行動観察研究所) 14:00~15:00 講演②「インクルーシブデザインアイ

講演時にいただいたご質問に回答します(その2)

 続きです。 ワークショップを行ってもなかなかいいアイデアが出なかったり、次のフェーズに進まないがコツはあるか? メンバーの関与の具合が重要です。積極的に関与されている場合と、懐疑的で一歩引いてやっていると如実に影響します。とくに、出てくる数に影響します。 メンバーをどう乗せるか、またメンバー選定がポイントになると思います。その次に、ファシリテーターのテクニック重要です。 まとめると、組織設計が次の観点で重要になってくると思われます。 デザイン思考を活用したアイデア創

講演時にいただいたご質問に回答します(その1)

去る9/3(木)17時より、ビザスク様主催のセミナーで講師をつとめさせていただきました。 時間中にたくさんの質問を頂いたのですが、回答出来きれませんでしたので、私のほうで回答ができるものを、noteで回答いたします。 ペルソナについては、よくヒアリングでよくある要素を詰め合わせた仮想人物では、存在しない理想像になってしまい意味がないという人がいますが、この点についてもしお考え・ご意見あればご教示ください。 はい、そのように思います。まさに講演中の「都合のよい非実在ペルソナ

講演をさせていただきました。

去る9/3(木)17時より、ビザスク様主催のセミナーで講師をつとめさせていただきました。 テーマは「顧客起点の事業開発ー人間中心設計によるサービスデザインー」でした。 8月下旬から2週間程度の広告露出だったにも関わらず、最終的に680名強のご登録をいただいたとのこと。当日参加者の方も450名ぐらいまでは確認しておりました。(そのあとは講演に集中したため、見れておりません。) ご視聴いただきました皆様には御礼申し上げます。 内容セミナー資料は、アンケート回答者の方に差し上

「デザイン経営」組織の構造とは

“Design is everywhere. From the dress you’re wearing to the smartphone you’re holding, it’s design.”— Samadara Ginige 「デザイン経営」組織とは前回のnoteで、 ビジネスをスペキュラティブにデザインする(見立てる)ことが、経営におけるデザイン であり、 経営におけるデザインを推し進める方法が「デザイン経営」であり、 そのための組織体制が、「デザイン経営」組

「デザイン経営」とはどういうことか

先日、こちらの記事で、サービスとUXとデザインの関係について、全体を俯瞰する視点で一旦まとめました。今回は、それらと経営の関係についてまとめたいと思います。 経営=ステークホルダー全員のUXを向上させる取り組み 経営とは、サービスやブランドを通じてステークホルダー全員のUXを継続的に向上させる取り組みであると整理しました。 継続的にUXを向上させる方法=サービスデザインによる発見UXに影響する要素の一つとしてサービスがあり、 サービス「の」デザインを行うことで、継続的なU

人間中心設計はアジャイル開発か?〜定義から本質の話〜

先日、人間中心設計についての社内レクチャー会を開催しました。 内容は、人間中心設計にふれたことのないエンジニア向けに、HCD-Netが用意してくれている入門編の教材を基に概念の説明をするというものでした。 0.エンジニアから質問をいただいたレクチャー後のQ&Aで質問いただいた中に、「人間中心設計とアジャイル開発の差がわからなかった」というものがありました。 同僚のnoteにも言及があるのですが、時間が限られていたこともあり、「アジャイルとは」の定義論争を避けたく、「企画段

「人間中心設計」と「デザイン思考」と「サービスデザイン」の関係

「人間中心設計」と「デザイン思考」と「サービスデザイン」という用語は、様々な文脈で、その時々で意味をあいまいにして使われます。 その理由は、プロセス・思考法として向き合い方が似ていたり、取り扱う手技法がオーバーラップしていることにあるかもしれません。 そこで、関係を説明してみることにしました。 0.個人的理解サービスデザイナーとして、私は提案書でこのように説明しています。 プロジェクトデザインプロセス プロセス・進め方の企画と体系       :人間中心設計(HCD)  

【資格取得】HCD-Net認定人間中心設計スペシャリストへの挑戦(応募〜認定編)

2019年度の人間中心設計(HCD)専門家認定試験の応募要領は11/20に公開されました。また、11/25に、応募予定者向けの2019年度「受験者説明会」が行なわれたので、そちらに参加しました。 内容は、ビデオがWeb上でも公開されているため、ご参考になさってください。 応募に必要なもの■受験資格 以下の通りになります。後述しますが、プロジェクト記述書に経験を記載する箇所があるので、虚偽記載はできないものと考えてください。 人間中心設計専門家(認定HCD専門家) ・ユーザ

【資格取得】HCD-Net認定人間中心設計スペシャリストへの挑戦(準備編)

HCDの資格取得には、大量のドキュメント叙述が必要となります。 2019年度の応募要項はまだアップデートされていませんが、 2018年度 人間中心設計(HCD)専門家・スペシャリスト 資格認定制度応募要領については以下のサイトに詳しく記載されています。 応募要領内容としてはHCD専門資格コンピタンスマップを参考に、以下のドキュメントを埋める形で記載していきます。 doc1「プロジェクト記述書」    doc2「コンピタンス記述書」 doc3「教育履歴、論文・著作、作品・成

【資格取得】HCD-Net認定人間中心設計スペシャリストへの挑戦(HCDコンピタンス知識編「ユーザー調査・概論」)

2019年7月18日にIMJさんのセミナールームで開催された、HCD-Netの基礎知識の講座である HCDコンピタンス知識編「ユーザー調査・概論」を受講したので、アウトプットします。 開催概要は以下の通りです。 本講座は、HCD専門家コンピタンス「ユーザー調査実施能力」に関するものです。ユーザーの本質的欲求や利用状況を把握するためには様々な調査手法・分析手法があります。 しかし、急いでいる・ルーチン化しているなどで「覚えた手法ありき」になって基本が置き去りになっていないで

【資格取得】HCD-Net認定人間中心設計スペシャリストへの挑戦(プロローグ)

はじめにこれまでPM,PdMとして、BtoBの領域でサービスデザインやデザイン思考によるコンセプト策定支援をしてきた私ですが、認定資格の取得からは距離を置いていました。 今回、同僚がHCD-Netスペシャリストを取得していて、肩書としてかっこいいな!と思ったので、取得を目指すことにしました。 HCD-Net専門資格認定とは 専門資格認定は2つの資格があり、専門家 (名称:人間中心設計専門家)と、実務担当者(名称:人間中心設計スペシャリスト)です。  ●人間中心設計専門家