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#16『嫌いながら愛する』撮影完了
2024年5月から始まった『嫌いながら愛する』の撮影は、11月にクランクアップを迎えました。準備期間を含めると約1年。さすがに撮影が終わったときには泣くまではいかないにしても感無量でした。
撮影最後の日を、4人で迎えられたことも嬉しかったです。
平日は週5日間働いているメンバーが、何とか合間を縫って半年間撮影に費やしました。
暑い日も気温差が激しい日もありましたが、誰一人体調不良などで現場を止めることなく遂行したことは、素晴らしいと思います。本当にみんなよく頑張ったありがとう!
そして、ご協力いただいた皆さんも撮影に真剣に向き合ってくださりました。
出演者に俳優経験がある人はいません。グッドウォッチメンズは、ある意味経験があると言えますが、プロの俳優と言える人は1人もいない現場でした。そんな中、誰一人演技が上手いフリをすることなく、実直に撮影に向き合ってくださりました。
改めて振り返っても素敵な現場だったと思います。私よりも年下の方もいたので、全く気を遣うことがない風通しのいい現場を作れたなんていう綺麗ごとを言うつもりはありません。今後も映画を撮りたいのであれば、監督という立場の権力性には自覚的でなければいけないと強く思います。
ただ、みんながひとつの方向に向かって自分ができることを一生懸命してくれました。これは当たり前のようでいて、そんなに当たり前のことではないと思います。撮影のプランに違和感があれば、遠慮なく言ってくれた人もいました。撮影前に1人で練習してこなくていいよと言ったのに、やけに仕上がった状態の人もいました(笑)。長セリフのプレッシャーに耐えてなんとか難しい演技をやり切ってくれた人もいました。
迫りくる時間に怯えたり、疲労に気力がへし折られそうになるときも正直ありましたが、ひとつひとつ振り返ると、私の人生で最も豊かな期間を過ごせました。『嫌いながら愛する』の撮影は私にとってかけがえのない経験になりました。
この場をお借りして、撮影にご協力をいただいた皆さまに多大なる感謝を申し上げます。
本当にありがとうございました。おかげで素敵な作品に仕上がっています。
鑑賞できる機会を楽しみにしていてください。