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#7 『夜が明ける』上映会inシネマルナティック
映画は撮影と編集の完了を以って完成ではなく、鑑賞していただける環境を作ってこそ完成と言えるものだと思っています。
映画に限らずどんな表現物であっても、人の目に触れて程度の差はあれど、批評にさらされる環境がないと作品とは言い難いのではないでしょうか。
現に、私は小さいコミュニティでありながらも職場の同僚に『半壊』を観てもらった経験があって、今に至っています。
自分の手中に収まった媒体をいつまでも自分だけで愛でていることは、誰にとっても幸福な結果をもたらさないと思います。外に出さず何ももたらさないものは、結局自己満足の域を出ません。
『夜が明ける』は、当初想定していたYoutubeの公開だけでなく上映会を3回開催することができました。
初めて開催した、シネマルナティックでの上映会は感慨深かったです。
自分たちが作ったものが、映画館で上映される機会がくるとは夢にも思いませんでした。
想定よりたくさんの方々にお集まりいただいたことで、『夜が明ける』がどう受けとめられるか、生きた心地がしなかったことを今でも覚えています。
全体的な評判としては、想定より好意的な感想や意見をいただいたというところです。
ただ、正直に申し上げると、「社会人として働きながら長編の映画を撮ったなんてそれだけですごい!」というある種の忖度が含まれていることは否めません。
その中でも、身が引き締まるような厳しいご指摘をいただいたこともありました。ちなみに、私の姉からは、LINEで巻物のような酷評をいただきました。ひょえー。
『夜が明ける』上映会の恩恵は、自分なりに成長できたかなってポイントと、まだまだ甘かったポイントの両方を整理することができたことです。
そして、これは全く想定していなかったのですが、上映会をきっかけに色んな出会いがありました。今後も作品を撮るならスタッフを紹介するし、機材も貸してあげたいという方も...。
そして、そんなご縁の連なりを経て作られた映画が、『嫌いながら愛する』です。
『夜が明ける』はシネマルナティックで1日の上映でしたが、『嫌いながら愛する』では1週間上映することができるようになりました。
2か月後、どんなご意見をいただいているのか、また新しい出会いはあるのか、今から楽しみでなりません。