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#6 『夜が明ける』完成

2020年の秋から脚本に着手した『夜が明ける』は、2021年2月から2023年3月までの撮影を経て、2023年4月に完成しました。
改めてかかった時間を振り返るだけでも、混乱しそうになるくらいです。
こんなに時間がかかっていたのか…。恐ろしい。

20代中盤から後半にかけて取り組んだ『夜が明ける』は、その過程でメンバーにも色々変化が起こりました。実際の状況を少しだけ物語に反映したりしていたりもします。
あのときの自分たちにしかできない唯一無二の作品になりました。

メインキャストだったアオノととくさんは、かなり労力をかけてしまったと思います。
特にアオノは、大変な時期だったにも関わらず最後までやり切ってくれて感謝の言葉を尽くしても尽くしきれません。

また、とくさんはほぼ出ずっぱりで、心理的にハードな演技もあってプレッシャーもかなり感じていたと言います。
ただ、主人公・徳田と、とくさんの演技力の向上が作品に不思議な推進力を与えていて、それも自主映画ならではの味わいになったのではないかなと。
そして、とくさんは普段は気さくな人柄ですが、演技のことになると駄々をこね始めたり(笑)、懸念を示したりと意外とやりたくないことはちゃんと示してくれます。
決して文句を言ってきて面倒くさいという話ではありません。

できるできないという感覚を、何かしら率直に伝えることは、作品の質を上げるためにはとても重要なことです。
仕事なら割り切って伝えられるものでも、友人関係の趣味で作る自主映画となると、言いづらいことも出てくると思います。
なんとなくこのまま進んだらまずいかもな、というときにとくさんの率直さには助けられました。
新作『嫌いながら愛する』でも、とくさんが率直でいてくれたおかげでいい作品になったと思います。

さて、2年撮影がかかったことにより、当初は想定していなかった恩恵がありました。
それは、「あれ、おれちょっと演出がうまくなった?」という驕りです(笑)
この感覚が自惚れなのか確かなものかは、『嫌いながら愛する』を鑑賞してから各々判断いただくとして、長い時間かかったことにより得られたものは多かったです。

次回以降は、『夜が明ける』の上映活動について綴っていきます。
長い時間をかけて出来あがった作品に、どんな反応があったか。
ぜひ、次回もお楽しみに、


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