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理系ぼく、女子高生にアンケートを頼むも「怪しい」と一蹴される【インターン活動紹介】

Good Try JAPANでインターンをしている大学3年の齋藤一樹です!

僕はつい最近まで、インターンの活動として地元の青森の高校生を対象とした、東京での研修プログラムを企画していました。

しかし、待っていたのは苦難の連続。最終的には、今の自分の能力では無理だと、企画を諦めるに至りました。

せっかくなので、この話をnote記事にまとめて供養したいと思います。

自己紹介
齋藤一樹
東京工業大学3年、物理学専攻。
青森出身
受け身な性格で大学1,2年はあまり活動できず、その焦りもありGood Try JAPANでインターンを始める。

企画スタート「青森の中高生にチャレンジ精神を!!」

インターンを始める前の僕は、将来に対してめちゃくちゃに焦っていました。大学の2年間何もできていない、このまま過ごしていて就活とか大丈夫なのか…。それは間違いなく、僕の主体性、チャレンジする勇気のなさが原因でした。

そんな時、たまたま友人が一緒にやろうと声をかけてくれて、代表の中野さんもプログラムの過去参加者でもない僕を快く受け入れてくれたので、このインターンに参加することができたのです。

このインターンを初めて、僕は中野さん(Good Try JAPAN代表)の話すことに何度も衝撃を受けました。「どこかでリスクを取らなければいけない」「自分はリスクが取れる立場だから~」そして、何か行動した時には「Good Try!」。今まで出会ってきた大人、両親や学校の先生方とはまったく違います。

このような中野さんの言葉を聞いていて、僕はチャレンジすることの大切さや、取れるリスクは取ってもいいことを学んでいきました。そして僕はこう思いました。「誰かもっと早く教えてくれていたら、大学1、2年を無駄にしなかったんじゃないか。」

そんな中、東京の研修プログラムは青森の学生にニーズがあるのではないか、という話がミーティングで出たので、挑戦させていただくことにしました。この時の僕は「青森の中高生にチャレンジ精神を!!!!!」とめちゃくちゃ燃え上がっていました。

何から始めればいいの?

ミーティングでは、とりあえず10月に開催することを目標にして頑張ると高らかに宣言しました。(そのときのミーティングは6月)。とりあえず全体のスケジュール感をつかもうとアドバイスをいただいたので、流れを考えてみましたが、さっそく壁にぶつかります。何から手をつければいいかわからん。スタートと遠いゴールだけがある状況で、その道筋を見出すことがまったくできませんでした。

少し調べてみると、実施形態には「募集型企画旅行」と「受注型企画旅行」があって、旅行会社の協力を得なければならないことがわかりました。そもそもどちらの形態で実施するべきなのか?それぞれ実施するまでどのような行程を踏むのか?何もわからなかった僕は勇気を出して複数の旅行会社に連絡して、聞いてみることにしました。しかし、結果は失敗。お問い合わせのメールには返信が来ず、電話では企画の持ち込み営業として対応されてしまい、結局何もわかりませんでした。

いくらGood Tryでも、少しへこみました。そして、結局何からすればいいかわからずじまいなので、スタート地点で足踏みをすることしかできていません。企画を始めてから時間が経っているのに、何も進んでいない状況はとても辛かったです。

正直、高校での生徒会の活動や、受験で戦略を立てて成功した経験から、目標に向かって進んでいくのは得意だと自負していました。しかしそれは、ある程度方針が決められた世界での話だったのです。最初の一歩をどちらに踏み出せばいいかわからない状況だと、とにかく方向を決めて踏み出すしかないのです。僕は無駄な行動をすることを恐れて、最初の方向を定めることができませんでした。

突然道筋が見える→行動開始!!

何からすればいいかわからんなぁ…と考え込んでいる時、ふと受験の時は小目標を立てていたなと思い出しました。そこで突如閃きます。これを今回の企画に適用しよう。

旅行会社に電話した時の「企画の持ち込み営業ですか?」という言葉を思い出しました。逆にその方向に進むことを決めて、まずは旅行会社に東京プログラムを提案するための企画書を作成するという小目標を立てることにしました。

ある程度近い目標があると、やるべきことが見えてきました。提案のためには、確実にニーズがあることを示せればいいわけです。そこで、客観的な数字と一次情報があるとよいという中野さんのアドバイスをもとに、高校生に街頭アンケートをしてみよう!ということになりました。

Good Try!

ミーティングで街頭アンケートをすると言ったものの、やっぱり知らない人に話しかけるのは怖い。明日こそは行こう、明日こそは行こうと思い、気づいたらミーティング当日。さすがに行かなきゃまずいので、講義が終わり次第速攻で近くの目黒に繰り出しました。

目黒駅前でスマホをいじるふりをして、ターゲットを選定。制服を着た学生を発見するも、勇気が出ず見送り。こんなことを繰り返して時間が過ぎていきました。ですが、これではいけないと思い、腹をくくって信号待ちの高校生に話しかけてみました。すると、なんと快くアンケートの回答を承諾してくれて、時間を割いてくれました。怖がっていたのがバカみたいです。こういうのは、一度成功すると次々に話しかけられます。結果的に10人くらいにアンケートを回答してもらうことができました。

その後のミーティングでは、勇気を出して高校生に声をかけてくれたことを「Good Tryだね」と中野さんに褒めていただきました。自分自身は、たった10人くらいにしか聞けなかった…、と落ち込んでいたので、とても嬉しかったことを覚えています。それに、こちらの立場や気持ちを推察して認めてもらったことは本当に嬉しかったし、そんなことは自分にはできないと思いました。

ですが、アンケートを依頼したのは全員男子で、しかも聞いてみたらほぼ全員が理系でした。これは間違いなく話しかける人にバイアスがかかっている……。そこでミーティングの終わり際に、次は女子高生に話しかけてみようかと言われてしまいました!

アンケートした場所 画像右あたりでモジモジしてました

ついに女子高生に話しかける!

男子高校生ですら話しかけるのが怖かったのに、女子高生はもう無理です。と言いたいところでしたが、気づいたらミーティングの当日です。またまた講義が終わり次第、高校が目の前にある武蔵小山駅に行きました。

スマホをいじるふりをしながらターゲットを選定。心臓はバクバクです。何人も女子高生が通りすぎて行きます。今度こそ話しかけよう、今度こそ話しかけよう…とかなりの時間が経ってしまい、気づいたら高校生の数も少なくなってきてしまいました。

そんな時、学校の前で二人で長話をしている女子高生を発見!5分くらい声をかけるかどうか迷った末、ここで行かなきゃもう誰にも話しかけられないと思い、ついにその二人に向かって歩き出しました。

そして、「インターンで高校生を対象にアンケートをしているんですけど、少しだけご協力いただけませんか?」。少しの間を空けて女子高生は一言

「なんか怪しい」

(ええええええええ!?)

今まで声をかけさえすれば成功していた僕は内心めちゃくちゃ焦りましたが、冷静に「このQRコードを読み取ってもらえばちゃんとしたものが出てくるので…。」と切り返しました。するとその子は律儀に読み取ってくれて、「あ、本当だ」と言ってくれました。ですがさすがに「電車に乗っている時にでも回答してもらえると助かります!」と言ってその場からは退散しました。

微妙な感じではありましたが、一度話しかけることができたらこっちのもの。さらに3人にアンケートを回答してもらって、ミーティングに向かいました。

ミーティングではまた中野さんに褒めていただき「Good Try!」と声をかけてもらえました。勇気を出してよかったと思うと同時に、ナンパできる人を尊敬するようになりました。

今思えば、女子高生二人の近くで5分くらいスマホを見てた人が、急にアンケートのお願いをしてきたら怪しいですよね。。。笑

アンケートした場所 路上喫煙禁止の看板の前でモジモジしてました

やっぱり諦める

褒められて嬉しいものの、提案書を作成するにはアンケートの母数が少なすぎますし、100人、最低50人くらいには聞きたいものです。これをあと何回もやるのか…と思うと同時に、これはまだ調査の段階で、ここから提案書を作成、旅行会社に営業、具体的な計画…と道のりが長すぎる…と僕に重くのしかかっていました。

それに、他のインターン生は着実にアウトプットを出しているのに、僕はGood Try JAPANのためになるような結果を何も出せていない…と落ち込んでいました。一方的に成長機会をいただいているだけの状況は、僕にはかなり苦しかったです。

悶々と考え続けた結果、僕は諦めることを選択しました。この企画は諦めて、ファーストステップとして他の仕事をやりたいと中野さんに伝えました。すると中野さんは「わかった」と承諾し、別の仕事の選択肢をいくつか提示してくれました。そしてその後、テキストメッセージで「できないと発することにも大きな勇気が必要だったはず。これも貴重なGood Tryよ。」と。

僕の母が大きな仕事を任されて、やってみたがそれをできないと上の人に話した時、それから社内での扱いが悪くなったという話を聞いていたので、確かに僕は、東京プログラムを諦めると中野さんに話すときは怖かったです。なので、こうおっしゃってくださって安心しましたし泣きそうになりました笑。

こうして東京プログラムの企画を諦め、今はnoteで情報発信(これからTwitterも始めます)をしています。結果はこうなってしまいましたが、この中で本当にたくさんの成長機会がありましたし、自分はまだまだなんだと再認識することができましたし、本当にチャレンジしてみて良かったと思っています。また、チャレンジする機会を与えてくださった中野さんにも本当に感謝しています。

これからもGood Try JAPANのインターン生として、Good Tryする姿を見せていければいいなと思います!