『銃を打つ女』

大きなフロアに、昔よく遊んでいた3人の友達と遊びに来ていた。

そこは神社の中のようで、集団お見合い兼、勉強会が催された後で、人もまばらにしかもう居ない。


ふくよかで笑顔のある巫女さんが入口からやってきて、小さな家の形で屋根の部分が水色のちりめん生地が付けられた、檜の御守りをN、Y、I達が受け取っていた。

N、Y、Iは同じ商業施設内の店舗は違うが休憩室で仲良くなった3人で、Yは私の古い友人だった。

Yの紹介でNとIと仲良くなったが、Nとは縁を切っている。

ペットボトルの蓋が外れて転がり、対角線上の知らない男性達が壁にもたれて座っている場所の近くまで行ってしまった。

ホール支配人の1人の女性と、笑いながら追いかけて平謝りしながら、元の場所へ戻る。

もう3人は御守りを受け取り終わっていた。

次に巫女さんが台車で、分厚い本を山積みにし持ってきた。

Nは、帯の色が違う4冊を取った。

私は、巫女さんから直接ピンク色の帯の本を受け取り、御礼を言う。

よく見ると春夏秋冬に巻が分かれており、私が受け取ったのは夏の巻っぽそうだった。

私はあと2冊だけ手に取り、持ち帰るのが大変そうだなと、ため息をついた。

気づくと3人は会計をしており、慌てて後についてコートを着ながら支払いの用意をする。

もう支払いは先に済ませていたので、玄関に沢山ある中の靴のうちから自分のヒールを探す。

すぐみつけ履いたが、傍に同じ黒のヒールで、少し形が違う靴が片方だけあった。

別の団体さんの誰かかな?

そのまま置いておく。

自動ドアを出ると、右手下に降りる階段がある。

2段目先から階段がなく、下にいる神社関係の方が「横の手すりに掴まって滑り降りてきてください!」と言われた。

NとYは階段で先に降りていてその後階段が壊れ落ちたようだった。

Iと私だけがチャレンジャーとなる。

私「え〜…」

落ちたら落ちた時だと思い、手すりにぶら下がった。足を手すりに絡ませそのまま下へ滑り降りる。

下にいた男性もソファーに座っていた年配の方々も、笑顔で拍手をしてくれて、Iも無事に降りてきたので、照れ笑いしながらそそくさとその場を去る。

大きな駐車場に出ると、歩道のところにガードレールで3列の柵が並べられており、だるまさんがころんだルールで、[銃を撃つ女]が止まった時に少しずつ動いて逃げるルールだった。

長い銃の先から火花が散る。
背中を向けてる間に皆右側の道路へ逃げる。

また[銃を撃つ女]が火花を散らす。

数人打たれアウト。

アウトの人はやり直し。ガードレールの1列目に戻る。

私はだいぶ道路側の端まで来たが[銃を撃つ女]がなぜか私だけを狙ってきた。

実際、弾はなく火花だけが銃口から散っている。

私「しつこいな。」

どうせ撃っても火花しか出ないし、あのエリアを出れば追ってこないだろう。

そう考え、走り出した時[銃を撃つ女]が私を追いかけてきた。

途中見失ったのでホッとしたら、道路際の家の壁をぶち破り、ジープに乗ってランボーのごとく[銃を撃つ女]が左手から現れた。

私「ワァ!!!!」

一目散に走る私。

ジープで蛇行運転しながら追いかけてくる[銃を撃つ女]。

逃げているというのに、私以外の3人は話しながら歩いてる。

Iが「私、橋の上にいる結婚したい人達が並んでいる所にいた、ハルって子と結婚するんだー!」と聞いた事のない鼻にかかった甲高い声で、決意表明をしている。

その大きな声が耳障りで起きた。

午前4:27分。

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