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床屋さんへ行く。

長男、次男と子供が生まれてから、ずっと、息子達の散髪は俺の仕事だった。

実は数年前から、何度か「そろそろ」と考えたりしてたけど、「やっぱり」と言う考えに落ち着き、上記の俺の仕事は続いていた。

が、長男も5年生。奥様(あえて敬称)とも話した結果、「そろそろ」が一気にやって来た。

そう!ついに本日、長男、次男(小3)が初めての床屋さんデビューを果たしたのである。

自分が子供の頃は当たり前だった床屋さん。物心ついた頃には実家の近所の床屋さんで散髪してた。

散髪終わりには毎回、ガムが貰えた。あのマルカワのフーセンガムは散髪した後の楽しみやったなぁ。

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話がそれた。

今日の午後、そんな昔の自分の思い出と重ねつつ、息子達を連れて近所の床屋さんへ。

俺も初めて行ったお店やったけど、なんかすごい懐かしく感じた。店内は自分の知るTHE 床屋な感じが溢れ出ているお店やった。

店内には凄腕そうなダンディーなおじさん、2代目っぽい感じのお兄さん、顔剃りのプロといった感じのお母さん、役割分担をしながらテキパキと作業されている感じがした。

入店後、数分、すぐに2代目っぽいお兄さんに呼ばれ、長男は若干緊張した感じを出しつつも、大人しく散髪を開始。初めての顔剃りも難無くクリアしていた。

後はそう、我が家の元気印、次男坊の番。

終始、顔はひきつっていた。いや、もうなんて言うか、なんとも説明し難い表情の連続で、この世の終わりと言うか、とりあえず誰が見ても彼は今、物凄く楽しく無い感じが伝わってくる。苦虫を噛み潰したような顔と言えば分かるんかな。これにはこちらも我慢出来ず、待合室の椅子で肩を震わせながら笑うのを必死に我慢していた。

急に店員さんにシャンプーは無しで良い。とか勝手に言い出す始末。兎に角、早く終わりたかったんやろうなぁ。と。

勿論、次男を説得し、店員さんにシャンプーもお願いします。と伝え、彼はもうしばらく苦虫を噛み潰したような表情を続ける事となった。

なんだかんだで散髪を終えた息子達の髪型はすごくスッキリしてるし、人生初の顔剃り後と言う事もあり、顔つきもスッキリしてた。

やっぱり餅は餅屋。俺の仕事はここまでかなぁ。と素直に思えた

家までの帰りに2人に感想を聞いてみた。

長男は「スッキリして気持ち良かった。俺、もう高校までずっとここに来る。もうずっとここでええわ。」との事。

次男は「俺はずっと父さんでええ。」との事。

まぁ、どっちの意見も嬉しい様な、ちょっと寂しい様な、困ったなぁ。

ね。




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