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援交彼女への仕返し①

後々知ることとなったのですが、当時私がお付き合いしていた人はLGBTでした。

LGBT。2019年の今、大分定着した言葉かなとは思います。が、5年前位はまだまだそこまで認知されていなかったのではないでしょうか。

私のパートナーは
自分の性をとにかく意識したくなくて、

制服だったり
身分証明書だったり

そういった「社会的な性(ジェンダー)」に縛られることが、苦痛で仕方なかったんですね。他人から「見た目で」自分の性を認識されることが辛い。

でもそんなこと言ってられないのが世の中。

アルバイト1つするにも、履歴書を書き、保険証をコピーし、住民票を提出し、あるいは制服を着る。

それが出来ない。

当時はトイレも一苦労。1人で入って1人で出ないと駄目でした。なので、個室が3つあったりして誰かが入ってきたら、空っぽになるまで出られない。
だって、居合わせた人に「お前のsex(生物学的性)は私と一緒だよ」と視覚的に訴えかけられるから。

例えば貴方が女性だとして、トイレの個室から出て洗面スペースで大学生男子の集団と出くわしたら………(表現が悪くてすみません)

多目的用トイレって、そういうためにもあるんですね。入れない、出られない人に優しい。

そんな私のパートナーが閃いてしまったのが、身体を売ってお金を稼ぐことだったのでした。

②へ続く

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