#1_「ナスビの学校」をつくろう!
子どもたちが「生きる方法」をできるだけたくさん学んで巣立っていく。そして,その学校を巣立った子どもたちが,誰にも操作されず,自分の人生を自分で歩んでいける。そんな学校をつくりたい。
そんな学校を「ナスビの学校」を呼びたい。
「ナスビの学校」には「生きる方法を豊かに学ぶ場」があります。
「ナスビの学校」には「民主主義を実践する場」があります。
「ナスビの学校」には「自分について探究する場」があります。
「ナスビの学校」には「伴走してくれるおとな」がいます。
……で,どうして,「ナスビ」なのか。
もっといいネーミングがあっただろうに,どうして,「ナスビ」なのか。
その答えは,1冊の絵本にあります。
『小学生のボクは,鬼のようなお母さんにナスビを売らされました。』という1冊の絵本。
この絵本に出会って,私は,自分自身の教育観をはじめて鮮明に自覚することができました。
この絵本に出会ったのは,小児科の待合室でした。その待合室にはたくさんの絵本が並べられていました。その中で,私の目に飛び込んできたのがその絵本でした。
なんとも強烈な表紙!気づけば手に取っていました。
ストーリーの詳細は,実際に絵本を手に取って,読んでもらえたらと思います。ここでは簡単に。
「鬼のようなお母さん」のような学校をつくりたいと思いました。学校での様々な学びを通して,子どもたちが「生きる方法」を自分でつかみとっていける,深い愛情にあふれた学校をつくりたいと思いました。
「鬼のようなお母さん」のような教師になりたいと思いました。子どもたちに関わる様々な場面で,子どもたちが「生きる方法」を自分でつかみとっていくことを支える,深い愛情と確かな理論と柔らかな技術をもつ,そんな教師になりたいと思いました。
子どもたちが「生きる方法」をできるだけたくさん学んで巣立っていく。そして,その学校を巣立った子どもたちが,誰にも操作されず,自分の人生を自分で歩んでいける。そんな学校をつくりたい。
そんな学校を「ナスビの学校」を呼びたい。
それじゃあ,どうやって「ナスビの学校」をつくっていくのか。
私なりの「学校をつくる方法」を,少しずつ,綴っていこうと思います。