イヤなことを耐えられるスキルはいらない。
イヤなことをイヤじゃなくすスキルは貴重だし、人生を楽しくする。
電話恐怖症を克服した私の話
つい最近私は電話がイヤじゃなくなった。もともとは着信音が聞こえたら体の末端が冷たくなって、動悸と手汗がすごくなる程度には恐怖症だったのが、体の拒否反応が出なくなった。2ヶ月間、就活生に説明会の案内をする電話を1日200件かけ続けるアルバイトをしたからだ。
そこで冷たい態度をとられたり、罵声を浴びせられていたらもっと電話が嫌いになっていたと思うけど、そういう荒療治でコンプレックスを克服するのはよくないというのが持論。克服のポイントは相手が学生(自分より年下で社会人経験がない)というところ。下に見てるわけではないよ、ごめん。
学生だったら、企業からかかってきた電話にブチ切れることもまぁないわけで、ちゃんと落ち着いて用件を伝えればみんな話を聞いてくれるし電話で傷つくことはそんなに多くない、ということを裏付ける経験をたくさん作ってくれた。あと、電話は迷惑なものと思っていたけど、かかってくることを喜んでくれることも少なからずあって、少しの意識改革にもなった。
つまりどういうこと?
これは、勉強したての心理カウンセリングの知識の中の「暴露療法」をみようみまねでやったもの。回避するクセがついてしまっていることについて、段階的に負荷をかけていく方法。まずは友達や家族からかかってきた電話だけは避けずに出るようにする。つらくなったらやめる。次に会社の人や知人、知らない学生といった具合に広げて、しんどくなったら中断。
これをくりかえして、今では社内で電話が取れるまでに成長した(もとから取れよって話ですが笑)。
そんなこんなで、ちょっとずつコンプレックスや恐怖を薄める活動を日々している。
辛いことを辛いと感じる自分を否定しなくていい。耐えるスキルは磨かずに、イヤじゃなくなるスキルを少しずつ身につければいいのでは、と思う。