死んでから生まれる

楽曲の命ってビートと歌詞(メッセージでもあり、リズムでもあり、響きでもある)
だと思ってる。

撮影前日まで納得のいく歌詞が書けていなかった。
(撮影では歌う必要があるので出来上がっていないと絵と音が合わなくなったりしてショッキングなことになる笑)

「まぁなんとかなるだろう。」という謎の余裕と確信はあったからか、お風呂に入って寝ようとベッドに入ったときに、頭の中に留めておいたワードと曲の情感が繋がって、無事一直線で書くことができた。


自分の中での納得のいく歌詞、あるいは楽曲の基準の一つに

「10年後自分が聴いても良いなと思えるもの」

というのが大きな基準としてある。
今の自分から想像するしかないけどね。

その基準というのは、今まで自分が好きになってきた音楽がそういう作り方をされていたという事に気付いたからであり、僕が「HELLO」というタイトルの楽曲を書けるのは人生に一度だとルールを課しているからでもある。

子供の頃、学生の頃好んで聞いていた音楽ってある程度月日が経ってから聴いても
「なんだこの曲、かっこいい!」って思わせてくれませんか?

何回も聞いてるうちに今まで気づかなかった音を発見したり。
自身が積んできた経験から初めて聴いた時と歌詞の印象、捉え方が変わったり。
ちょっと音に興味が出てきたら「この音どうやって出してるんだ?」とか思ったり。


今回は音も一つ一つ種を蒔き、特に歌詞には大きな種を蒔いた。

メンバーの『HELLO』に対する記事では
『何年越しの思いが形になる瞬間。』
『夢を描いていた幼い頃の自分と一緒に夢に向かって進んでいく、スタートの曲』

という解釈で書かれていた。僕にとっては

『死んでから生まれる曲、生まれてから死ぬ曲』という解釈。


このようにメンバーそれぞれでも完成時には違う解釈が生まれてる。

だからこれから聴いてくれる人にも是非自分なりの曲の捉え方をして欲しいと思ってます。
僕たちがやったのは種を蒔くところまでで、この曲が育っていくのはこれからです。

いいなと思ったら応援しよう!