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「600字程度で読む投資の基本」時間を味方につける Time is money

前回「貯蓄の割合が高すぎるとどうなるか
というタイトルで書いたのですが
X(旧Twitter)経由で
「貯蓄の割合が日本は高いというが
具体的にどのくらいなのか」
とご質問を頂きました。

おこたえしますと
日銀の「資金循環の日米欧比較」というデータを
参考にすると、昨年3月末の時点で
日本の家計の資産構成の割合は
現金・預金が54.2%、株式と投資信託は15.2%なのですが
米国では現金・預金が12.6%、株式、投資信託が51.3%と
日本と真逆なのです。

米国の子供は夏休みにレモネードを家の前で売って
お小遣い稼ぎを通した社会体験をする
レモネードスタンドというのが普通にあり
お金に関する教育が小さなころから始められています。
その流れで、株式投資も日本のように「特別なもの」
という感覚を持つことなく大人になります。

ここ最近やっと、日本の大人も
投資について重い腰を上げて
勉強しようとか、やってみよう、という風に
なってきましたが
子供のころから「お金にも働いてもらう」という
資産運用の感覚を身につけておくと
「時間を味方につける」ことができます。

投資の基本は「長期積立分散」です。
「時間を味方につける」ことができれば
積立投資で複利の効果を得ることができますし
何より、万が一失敗した場合でも、
取り戻す猶予期間ができます。
(複利の効果については、今度説明します)

2022年から高校での金融教育が義務化されています。
中学校は義務ではありませんが
社会科や家庭科でお金の話が取り入れられています。
金融教育は低年齢化していますが
学校をすでに卒業した大人が
正しい知識を得るには、
能動的に動かなくてはいけません。

人生100年時代、
大人も、資産寿命を延ばすという視点を持って
資産運用を学ぶ姿勢が大切です。

過ぎた時間を戻すことはできません。
本当の意味で、Time is moneyなのです。 

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