
永遠のテンポエムチャイルド クリスマス編その2
十詞子:
妖精さんも
朝ごはん食べるの
食べるんでしょう
妖精:
食べていいの
うれしいわ
弁当頼んでいたのキャンセルしよう
ちょっと待ってね
(妖精は
杖を振って
携帯をだして
メールをしました。)
十詞子:
妖精の世界も
メールなんだね
便利だね
妖精:
今まではね
魔法の力でやっていたんだけど
受けるほうも
大変なんで
メールにするように神様が指図したの
妖精の世界も
情報化は進んでいるみたい
(十詞子は
口をぽかんと開けて
驚きました。
そして
ハムエッグと
野菜ジュースを作り始めました)
十詞子:
妖精さん
パンにする
ご飯にする?
どちらも冷凍だけど
妖精:
ご飯がいいわ
やっぱり日本人はご飯でなくっちゃ
十詞子:
妖精さんは
日本人なの
妖精:
日本生まれの
日本育ちだよ
妖精の日本支部に勤めているの
(ご飯を解凍して
机になれべて
二人は食べ始めました)
十詞子:
妖精さんも
大変なのね
後ろの羽が
邪魔みたいよ
妖精:
それを言わないで
制服なんだから仕方が無いの
汚さないようにしないと
クリーニング代が
要っちゃうわ
(そう言って
大き目のナプキンを
杖を振ってだして
首元から
ひざの上まで覆いました。
ふたりは頂きますと言って
食べ始めました)
妖精:
暖かい朝食いいわ
弁当はいつもつめたいのよね。
十詞子:
冷たい弁当を
パーと
魔法で暖めないの?
妖精:
出来るけどね
それって
エネルギーが要るのよ
暖めるのは
まともに要るの
神様は今度研究プロジェクトで
ヒートポンプ方式を
検討しているみたいよ
省エネは大変みたい
でも十詞子って
料理上手ね
十詞子:
ありがとう
妖精に褒められるって
なんか嬉しいよね
今日会うのよね
会社に休む連絡をしないといけないわ
妖精:
それはしなくてもいいのよ
明日目覚めると
それは今日だから
会社に行けばいいの
そのくらいの
魔法は私にも使えるから
十詞子:
そうなの
魔法って便利ね
でも私美容院に行って
きれくしなくっちゃ
髪の毛に白いものも
でてきているので
ヘアダイも、、、
時間あるかな
妖精:
それは必要ないわ
毛染めは必要ないわ
十詞子:
なぜ久しぶりに会うのよ
でも
大丈夫かな
今会って
大丈夫かな
悟さん生活を
乱さないかな
妖精:
それも大丈夫よ
十詞子:
なぜ大丈夫なの
妖精:
あなたが会うのは
悟が19歳の時よ
まだあなたとも会っていない
時なの
大丈夫だからね
十詞子:
えっ
そうなの
悟さん18歳なの
じゃこんなおばさんでは
会えないわ
妖精:
大丈夫なのよ
あなたも
17歳に戻って
会うのだから
正確には
再会ではなくて
初めて会うのよ
十詞子:
えっ
えっ
そうなの
私が
高校生で
悟が
大学一年生の時に
会うのね
じゃまだ
会ったことが無い時に会うのよね
最初どうしてするのよ
前みたいに
目薬の手でも使うの
妖精:
それは任しといて
じゃ早く新幹線に乗って
大阪に行かなきゃ
新幹線代十詞子出しておいてね
十詞子:
妖精さんは
節約家なんですね
妖精:
予算が無いから
大変なの
経費を抑えると
多くの人に
幸せを運べるから
持っている人には
だして貰っています。
十詞子:
それはいいわ
じゃ早く行きましょう。
ところでそんな格好で
新幹線に乗るの
みんなに変だよ
妖精:
大丈夫なのよ
私は他の人には見えなくなることも出来るの
でも今回は
ちょっと変身して
見ようかな
そういいながら
星の付いたステッキを振って
普通のOLに変身しました。
妖精:
可愛いでしょう
十詞子:
あー 敬子さん ソックリね
そんな話をして
独身寮を出発して
新宿から中央線東京駅
新幹線に飛び乗って
新大阪に向かいました。