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【学生議論企画②】学生リーダーが抱えやすい課題感とは?
こんにちは。リーダー学生限定コミュニティ「ビルド※」責任者の松野(まつの)です。
※ビルドとは?
さまざまなリーダー経験をもつ大学生50名による選抜コミュニティで、すべて学生が運営しています。キャリアとリーダー経験を接続させ、孤独を自信に変えることを目的に、学生同士・企業社員との交流・議論・勉強会を行っています。
今回は、学生リーダー議論企画の第2弾として、「学生リーダーにありがちな組織課題」について議論しました。学生リーダーたちは、基本的に我流でリーダーシップのスキルを身につけるので、様々なストレッチ課題にぶつかりやすい。
そこで、今までぶつかってきた組織課題といかに向き合ってきたかについて、夜な夜な議論しました🌃🐺
参加メンバー
■ななや(な)|社会人ドッジボールチームで、監督権選手を担う。全国大会出場を決める。
■ちいかわ(ち)|体育会野球部の元副代表。リーグ優勝3回、日本一2回を経験する。
■ふくおか(ふ)|1台1人乗りのレーシングカーを0から設計する部活にて、リーダーを務めた。日本新記録で日本一に。
■きむたく(た)|高校時代サッカー部に所属し、大手メーカーと「倒れないスクイーズボトル」の開発を行い、プロジェクトリーダーに。
■せいよう(せ)|大学2年時より個人事業主として開業。補助金の申請書類代行を請け負う営利学生団体の運営や、バーや無人書店、自主ゼミの運営を行う。
■まつの(ま)|大学生ダンス全国大会リーダー。50名のリーダーを2年間務める。初年度が全国優勝、次年度が準優勝。
議論をreplay
目標の共通認識を取ること
な
2つあって、1つがモチベ管理。練習に来るメンバーこないメンバーがいること。2つ目は目標の共通認識が取れないこと。
ふ
モチベ管理ムズイ。
た
リーダーからアクションを起こしてメンバーのモチベを上げようとしたときに、他メンバーからの反発がでてしまうのが難しい。
厳しいことを言いすぎても、かえってモチベが上がらないしね。
な
モチベをあげるための手段が無数にある。役割を与えられてモチベが上がる人もいれば、何やっても上がらない人もいて難しかった。
ま
無数に手段があるので、個々人最適化しないと厳しい側面はありそう。でもそんな時間もないよね。
な
自分はメンバーの得意を見つけて、こうしたらもっとよくなりそう!をアドバイスする。その一瞬はモチベが上がっているような気がする。
ふ
ちなみに、ななやさんはどんな状況において、モチベが落ちている認定をしている?
な
練習にあまり来ないとか。そういうときは、勝ちたいという目標に対して、共通認識が取れていない感覚を覚える。
ふ
なるほど〜。例えば、目的に向かえていないメンバーを切ることもできるはず。目標と組織いずれが優先かによって、切り捨てられるか決まりそう。
な
多分、みんなコミュニティに入って活動すること自体が楽しい、という感覚がある。目標に共感していなくても、コミュニティに属したい思いで集結している組織もある。
ふ
そうなると、チームの雰囲気的には楽しめれば良いだろうし、目標の認識をそろえるのはむずかしいよね。
な
目標に共感するメンバーが、チーム感が統一できていないがゆえに抜けてしまうこともありますね。
ま
実は、目標自体に賛同されなくても、リーダーを信じてくれる人がついてきてくれたりするかも。
ふ
誰か信じているひとりがいれば、チームに所属できる説はありますね。
ま
無数の手段のうちの一つにリーダーへの信頼があるだけだけど、それはありそう。
な
1人でも目標に熱意を持っていれば、というのは刺さる。頑張ります。
~
ま
権限移譲やメンバータスクの進捗の管理も課題にありそう。ビルド生でも、悩んでいる声を多く聞いている。
た
自分はタスクを全部管理したくなるけど、その気持ちをおさえて放任するようにしてますね。
モチベーションの管理
た
モチベーション管理については、モチベーションが高い人がマジョリティか、それともマイノリティかによって変わる。
ち
私の部活は200人部員がいたので、試合に出れないメンバーの方が多かった。もちろん、一軍に属する30人のモチベは高い。ただし組織全体だと、一軍に所属するメンバーは少数だった。
一方で、その他のモチベーションが低いかというとそういうことでもない。一軍に上がるために頑張ろう、とする人もいた。そのためには手段を選んでなかったので、モチベーションはそもそも高かった。
ふ
自分はもはやモチベーション管理をしていなかった。リーダーとは別に、モチベーションを管理してもらえる役職を設けていた。
できるだけ思考する必要のある領域を狭めたかった。個人に依りすぎないように思考をしたくて。目標と個人ニーズは結構異なる。
た
踏まえると、いちリーダーが影響を及ぼせる人数は限界があるのでは。どれだけすごいリーダーでも、50人のモチベーション管理はできないと思う。組織化して、幹部の階層構造にするしかないだろう。
タスクの権限移譲や進捗管理
せ
2人の意見分かる!
結局どう権限委譲するかという話だと思うが、自分は自分が一番暇になるようにタスクを振り分けていた。理由は、リーダーが忙しそうにしていると、リーダーになりたがってくれないから。リーダーになりたがろうとしてもらうために、どんどんタスクを渡そうとしていた。
た
一つの最適解な気がする。
ビルドも権限を階層化すると、良さそう。4か5人くらいのまとまりくらいではなしていけるとよいのでは。
ま
この5人に任せたいな。笑
せ
まつのさんは働きすぎ?笑 自分は極力働かないように努めている。
た
自分はまつのさんの気持ちもわかる。成果出すためには人に任せるよりも自分が絡む方が成果が出やすいと感じてしまうことがある。育てるみたいな観点で、もうちょいどしっとかまえないとな~
ち
任せるの得意な人ってなんでなんだろう。一緒にタスクをやろう、と言ってしまう。
ふ
自分はめちゃくちゃまかせてしまっていた。
た
へえ!人に任せるの怖くないですか?
ふ
チームで仕事しているから、そこで失敗するのは怖くないという感覚。それができる環境を構築するために動いていた。じぶんが巻き取れるほど工数残っていないから、みんな力を貸してくれ、という感じ。
ま
自分は、これだるいだろうな~という雑務は積極的に自分でやるようにしている。やりたいことをやってもらえるように。
ふ
雑務がだるいのはそうなんですけど、僕は雑務も「団体におけるその人のアイデンティティ」として引き受けてもらうことはできると思っている。その人だからできる雑務としてお任せするイメージです。
た
それはどうやるんですか??例えば、面倒なイメージがあるお金関係の管理をやんなきゃいけないとか。
ふ
自分のところだと、実はそんなに設計が得意でなかったするメンバーもいて、本人も自覚していたりして。でも、部活にはすごくコミットしてくれていた。
だから、いち役割として書類のサインとか、レーシングカーの走行テストとかを業務を持ってもらった。それが、そのメンバーの役割に。
そうする事で、チーム全体で目標に向かえている状態を作っていたかも。
せ
ちょっと違う考え方もありそうだなと。リーダー以外の人が雑務をやることになるのは、トップダウンで様々を決めているからでは?
目標はあるけどどうやって達成するか?から個々人に任せる方法もあるよね。
ふ
やりたかったけど、結局、大会まで時間がなくてできなかった。自分を含めこれ以上は仕事持てない…というメンバーがほとんどで、個々人のWillを汲みきることはできなかったかも。
た
あとは、抽象的な状態で処理できる人って、実はあまり多くないかもしれない。こちらからタスクの論点を絞ってあげないと、進まないということもありそう。
その人がそこにいる価値を作ってあげるリーダーはいいリーダーだと思う。ある程度それができる人でないと人のマネジメントは難しい。
せ
仕事を細分化してわたすのも愛情なのかもしれないね。
た
あと自分としては、手を出したらきつくてもやります。というモチベーションスタイル。だから、やるのに手を抜くのは個人的に許せない。
ち
自分は、お金のインセンティブ(=外的動機付け)について考えたことがある。
学生の団体はインセンティブがないからこそ、みんなその活動自体が好きなだけで入っている。だからこそ、好きでないならモチベーション低いまま団体に残らず、辞めてしまっても全然良いと思っている。
そもそも頑張れるかどうか(=モチベーションの高さ)は才能で決まるのでは?
た
というか、何かに頑張れるのって、実は才能では?世の中、個々人で頑張れるキャパシティにグラデーションがあると思う。
ま
多分、そこまで考えて団体にみんな入っていない気はする。頑張りたいとか、そういうイメージよりもコミュニティに入っていたい、とかそういう部分なのかなあ。
ふ
ちいかわさんの話を広げると、自分の好きとやりたくないのバランスが崩れたときに辞めることになりそう。やりたいこととそうでないことのバランスは人の才能っていうところなのでは?
……
今回は、リーダー学生が抱えやすい課題感について議論してみました!メンバーのモチベーションマネジメントを大きな課題感として、中でも強い共感を得たのは以下3つのテーマでした⬇️
①目標の共通認識を取る難しさ
②権限移譲の難しさ
③そもそも「頑張れるかどうか」は才能では?組織でのモチベーション向上には限界がある
リーダー学生たちは組織/目標/自分それぞれにおける決断を、自分一人で選びとっていますよね。そのときどきで変化する状況を分析して、自信を持って決断し、メンバーとやっていかないとけない。今回はメンバーのタスクマネジメントが出てきましたが、リーダー学生たちもそれぞれタスクを膨大に持っている訳で…。
こう考えると、リーダー学生の胆力は底知れませんね。
次回以降は、上記3つのテーマに分かれて、それぞれのビルドリーダーたちが編み出した対処法をディスカッションします。
また、社会人になってからも起こりうる上記課題に、就職後はどう対処できるのか?まで、皆で考えてみたいと思います。
次回もお楽しみに!
ありがとうございました。