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業務効率化7つのセオリー(3):クイックヒットは先にやる

業務の改善案を検討していると、小さい改善だがすぐにできる施策というものが出てきます。これを「クイックヒット」と呼び、短期的に成果があがる比較的簡単な施策のことを指します。大きな成果があがる施策ではないため、後回しになりがちな改善ですが、「クイックヒットは先にやる」というのが業務改善のセオリーです。

クイックヒットを先にやることには2つのメリットがあります。まず小さな成功を実現することで、取り組みのメンバーに一定の達成感を与える効果があります。これによってモチベーションが高まり、改善のいきおいがつきます。メンバーの中には取り組みに懐疑的であったり、消極的であったりする人もいると思いますが、ちょっとした成功体験により態度が好転することもあります。

2つめのメリットは、周りの見る目が変わり、関係者の協力を得やすくなる点です。長々と検討を続けていると、最初は協力的であった関係者も徐々に興味が薄れていきます。定期的なミーティングは参加者が減っていき、何らかの理由をつけて協力しなくなることもあります。クイックヒットは周りの関心を高める効果があり、関係者の協力が得やすくなります。つまりクイックヒットの目的は「改善効果」ではなく、取り組みを「進めやすくする」ことなのです。

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