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そもそも「仕掛学」とは?
こんにちは!髙橋です。ご覧いただきありがとうございます!
今回は、ご協力いただいている、大阪大学の松村真宏教授が提唱されている「仕掛学」についてご紹介したいと思います。
仕掛学とは?
仕掛学は、人の行動を変える「仕掛け」を対象にした新しい学問分野です。仕掛けは行動変化を強制するのではなく、魅力的な行動の選択肢を増やすことで目的の行動に誘うアプローチをとります。例えば、ゴミ箱をただ設置してもゴミを捨てたくはなりませんが、ゴミ箱の上にバスケットゴールを付けるとゴミでシュートしたくなり、結果的にゴミ捨て行動が促進されます。 (引用:大阪大学シカケラボ)
「ついしたくなる」ような仕掛けで、人の行動を変える。
実際に実証実験をされた仕掛けをご紹介します!
(出典:大阪大学シカケラボ)
こちらはゴミ箱の上にバスケットゴールがある仕掛け。何もないものより、ゴールがあると自然にそこにゴミを入れようという気持ちになりますよね。
他にも、動物園の入口に仕掛けられた「勇気の口」。あの有名な「真実の口」を模した仕掛けです。勇気を出して、ライオンの口の中に手を入れると消毒液が吹き出して、手をきれいにしてくれる。思わず手を入れてしまうような仕掛けで、消毒の促進をしています。
(出典:大阪大学シカケラボ)
(出典:大阪大学シカケラボ)
また、背表紙に赤い斜線が一直線に引かれている数冊のファイルボックス。これはファイルボックスを順番通り並べてもらうための仕掛け。斜線を引くと、順番違いの乱れが気になるので、おもわず一直線になるように並べたくなります。
また、JR西日本グループとの共同実験「大阪環状線総選挙」も大きな話題となりました。
駅構内で混雑しやすく、問題発生の要因ともなるエスカレーター利用を減らし、階段利用を増やすことを目的にしています。さらに利用者に運動の機会を提供し、より健康的になっていただきたい、というねらいもあります。(引用:JR西日本ニュースリリース)
(出典:JR西日本ニュースリリース)
実証実験の結果、実験期間中は通常時に比べ、階段の利用者は1日あたり1,342人増加したとのことでした。(詳細はこちら)
仕掛学は様々な分野でも活用が可能で、可能性が広がります。
仕掛学や松村教授にご興味をお持ちいただいた方には、たくさんの書籍も出されているので、ぜひ皆様も手に取ってみてはいかがでしょうか?(書籍一覧はこちら)
大阪大学 大学院経済学研究科 経営学系専攻
教授 松村 真宏
1998年大阪大学基礎工学部システム工学科卒業、2000年大阪大学基礎工学研究科修了、2003年東京大学工学系研究科修了、博士(工学)。2003年より東京大学大学院情報理工学系研究科学術研究支援員、2004年より大阪大学講師、2004年イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校客員研究員、2007年より大阪大学准教授、2012〜2013年スタンフォード大学客員研究員、2017年より現職。著書に『仕掛学―人を動かすアイデアのつくり方』『人を動かす「仕掛け」』『毎日がたのしくなる!まほうのしかけ しかけは世界を変える』『人文・社会科学のためのテキストマイニング』など。(出典:大阪大学シカケラボ)
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