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-モジャ日記-子どもたちはどこから来たの?
モジャ!
ギフトフードプロジェクトバングラデシュ担当の古川しゅーとです。
今回はギフトフードのサポートの対象になっている子どもたちについてお話をいたします。
こちらの学校。
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活動に賛同してくださった全国の皆さんの応援が積み重なり、ようやくガジプールという地域に学校が建ちました。
こちらが新しく建った学校に通う子どもたち。
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さて。
この学校。
皆さんにぜひ知ってもらいたい
素晴らしいことがひとつあります。
実はこの学校・・・
めちゃくちゃ
多様性に溢れた学校なんです。
こちらの2枚の写真を見てください。
1枚目
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2枚目
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よく見ると顔立ちが違うのがわかりますか?
1枚目がモンゴル系の顔立ちです。
2枚目がバングラデシュでよく見る顔立ち。
実はこの学校の子どもたちは。。。
生まれた場所も違えば
話す言語も文化も違い
多種多様なバッググラウンドの中
共に勉強をしているんです。
遡ること。4年ほど前のことです。
現地パートナーのディノさんから
突然の一報が入りました。
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「山奥から子どもたちをダッカに連れてくることにした」
急だったものでしたので、どういうことかと詳しくお聞きいたしました。
ディノさん曰く、ダッカから約250キロも遠く離れたところにあるチッタゴンの山奥には多種多様な少数民族が住んでおり、その多くは今もまだ昔から根付いている伝統に沿って、質素な暮らしをされているとのことです。
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歴史を辿ると一言では説明できませんがチッタゴン山岳地帯に住む方たちは少数派です。バングラデシュにおいて多数派を占めるベンガル民族が持つ文化、宗教的にかけ離れており、混じり合うことが困難であったことから、近代化が遅れているようなんです。
今もまだ医療・教育が行き届かない状況にあるそうなんですね。
ディノさん自身は20年ほど前からチッタゴン山岳地帯の少数民族の方たちとのご縁と交流があったみたいで、何か問題が起きるたびに何度も何度も足を運び、サポートを行ってきたようなんですね。
そして、私たち日本のサポートメンバーが活動に加わったタイミングで、チッタゴン山岳地帯の子どもたちを受け入れることになりました。
その子どもたちが先ほどのモンゴル系の顔をした子どもたちなんです。
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まだ続きがあります。。。
ただでさえ民族的な課題が根強いバングラデシュで、チッタゴンからダッカに移動するなんてのは、非常に困難なことです。
距離は約250キロ。道路整備が整っていないバングラデシュでは、移動するのに丸一日かかることはザラにあります。
当時、現地パートナーのディノさんは子どもたち複数人とチッタゴンからダッカを目指してバスで向かうわけですが、大所帯で移動しているとまさに注目の的です。
案の定、現地の警察に目をつけられて、何時間も事情聴取をされたようなんですね。
ディノさんは
ブローカーでも、人身売買でもなんでもない。
民族のわだかまり関係なく
全ての子どもたちに教育を受けてほしい。
ご飯を食べてほしい。
それだけの想いで行動されているだけです。
ですが、この国では何か一つ物事を進めるのにも様々な課題がつきまとってくるんですね。
そして警察への説明が終わり、やっとのことでダッカに辿り着いたようで、その時に送られてきた写真がこちらです。
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ボク自身も彼女たちがダッカに来てから、すぐに現地で会ったのですが、絶望という言葉が似合うほどに、生きる気力が失われていると生々しく感じました。
今でこそ、子どもたちは元気そうな顔をしていますが、本当に大変な状況であったことは容易に想像がつきます。
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そんなチッタゴンの子どもたちが、今はみんなのお姉ちゃんの役割を担い、小さい子のお世話をしていたり、上手に踊れたり、歌えたり、英語を話せるようになっているのです。
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本当にこんなことが実現しているのは現地のパートナーのディノさんのただならぬ情熱と、代表の藤原と出会い、サポートを続けてくださる皆さんのおかげです。
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この学校で学ぶ子どもたちがいつか。
自分とは
考え方や言葉や顔つきが違えど
生まれた場所が違えど
共に手を取り合える世界を
描いてくれるはずです。
そんな環境で学ぶ子どもたちは
この国の希望そのものです。
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以上。学校に通う子どもたちについてでした!
いつもありがとうございます。
【食事提供をしていただける方はこちらから】
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【買い物で応援はこちらから】
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【学校建設&運営に関して】現在建築中の学校は3階部分までの建設が完了し(4階途中)、約75人の子どもたちが新しい学校で学んでおります。また一時的に、コロナ禍で職を失った親を持つ子供たちが避難する施設としても活用しております。
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