モジャ日記-現地のとある1日-
モジャ!
ギフトフードプロジェクトバングラデシュ担当の古川しゅーとです。
バングラデシュから無事に帰国いたしました。
かれこれ4年?ほどこの活動に携わらせてもらって、
毎回なのですが現地を訪ねる度に沢山の発見があります。
今回の渡航は2週間。バングラデシュに着いてからはホテルではなく、なんと学校で寝泊まりをさせていただくことになりました。
毎日朝から晩まで子どもたちと一緒ですし、現地スタッフとの活動も一緒にさせてもらうことになるので、リアルな毎日に直面するわけです。
さて、今回のモジャ日記では学校のとある1日をご紹介していきたいと思います。
この学校には毎日いろんな人たちがやってきます。例えば、現地医療NGO関係の方、子どもたちの両親、村のリーダーの人、ストリートチルドレンなど。。。
その中でもこれがリアルだよね。と思わされることが1つありまして。
学校にて保護されている少女の母親が学校に来ていたんです。
(以下女の子:ラシダちゃん)
普段子どもたちの親が学校に来ることは無いので、なぜ母親がここにいるの?と聞いてみたんです。
すると、ラシダちゃんが「お母さんの元に戻りたい」と言うので、母親は学校に居るように説得しに来ていたみたいなんです。
ある程度察しは付きましたが、母親にはラシダちゃんを養う経済力が無いんですね。詳しく聞くと、母親はシングルマザーでして、ラシダちゃん以外にも小さな娘もいます。母親のみで食費、家賃を支払う経済力も無く、今は友人の家を転々として生活をしているようなんです。
こういう状況を絶対的貧困と言いまして、
人間として生存することが限りなく困難な状態です。
更に、ラシダちゃんが母親と住み続ける選択をすると、母親が働きに出ている間は1人になることが多くなるため、レイプ被害に遭ったりと危険と隣り合わせなんですね。
母親としてはせめてラシダちゃんだけでも、ちゃんとご飯を食べて、教育を受けて欲しい。学校にいて欲しいと言うことなんです。
数時間経って母親は説得を終えて泣きながらを帰っていきました。ラシダちゃんもしばらくの間はずっと泣いていました。
なんとも言えない光景で、顔を引き攣っていたボクに現地のパートナーが「シュート。こんなことは日常茶飯事だよ」「切り替えろ。」と言ったんです。
ハッとしました。
バングラデシュは世界でも若者が多い国の1つでして、平均年齢が24-25歳と言われています。(日本45歳世界1位)子供の数を考えると、今回の出来事はまだまだ氷山の一角に過ぎないんですね。
嘆いていても仕方がないです。受け入れたくない出来事ですが、向き合う必要のある現実です。
私たちにできることは、学校で預かると決めた子どもたちに継続して食事を届けること。だと改めて思わせてもらいました。
元気な笑顔を見せてくれる子どもたちを見ると
・微力ではあるが、無力では無い。
・良きことはカタツムリのように進む。
そう思わせてもらえます。
いつも暖かいサポートを有難うございます!
以上!9月号モジャ日記でした!
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【学校建設&運営に関して】現在建築中の学校は3階部分までの建設が完了し(4階途中)、約70人の子どもたちが新しい学校で学んでおります。また一時的に、コロナ禍で職を失った親を持つ子供たちが避難する施設としても活用しております。
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