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今週のグッドデザインを紹介します(2/10〜2/14)

今日は、2月3週(2/10〜2/14)のとれたてグッドデザイン4点をまとめてご紹介します!



2/10 店舗併用住宅[Oshigome Base]

職住一体の空間に、“会所“や防災拠点の機能も併せ持ち、周辺とのつながりを生み出す「地域の庭」となる建築。草屋根も季節に応じて会所の延長として開放している。

Oshigome Base

受賞者によるデザイン紹介
敷地は広島県呉市の山間で、東は貯水池と呉湾まで繋がる二河川が流れ、西は山並みが続く。建主は長くこの地で工務店を営んでいるため、地域に貢献できる建築をつくりたいという思いが強く、職住に「会所」を加えた場を望んだ。工務店として地域の暮らしを支えながら、会所が「地域の庭」として定着していく建築を計画した。

審査委員からのコメント
貯水池と山並みをつなげるように計画された勾配をもつ草屋根が、実際の体験として非常に効果的に意図を実現していることが写真からも読み取れる。一方で1階は空間的にも会所や防災拠点という機能的にもまちに開かれていて、風景としても、周辺住民のハブとしても、様々なレヴェルで地域とのつながりが生まれていることを高く評価した。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/24428

2/12 Immersive All-in-One Musicians Throne[Throne X]

メトロノーム機能がついた、ミュージシャンのパフォーマンスを高める演奏用スツール。

Throne X

受賞者によるデザイン紹介
Throne Xは、業界初のミュージシャン・スローンで、入力なしで振動を与え、練習やライブ・パフォーマンスのためのメトロノームとしても使用できます。一体型のモジュラー・デザインにより、設置や分解が簡単で、使い勝手が向上しています。コンパクトで持ち運びやすく、ツアー・ミュージシャンに最適です。現代的な流線型の外観は、モダンでハイテクに精通したブランドの美学を体現しています。

審査委員からのコメント
ミュージシャン用のメトロノーム機能がついた椅子は、インプットした音源や演奏のリズムに合わせて振動することができる。演奏の前後のUXも配慮されており、アンプ等のシステムを備えた椅子とは思えない質感で耐久性も高く、演奏のクオリティーや空気感までも高めてくれるUXとして評価した。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/24318?

2/13 お菓子屋による農業・野菜ブランド[おかしな大地]

テーマは“あたらしいYAOYA”。甘い野菜や特殊な加工による“おかしな=楽しく新鮮な食体験”を通して、素材を育てる人、食をつくる人、おいしく味わう人を喜びでつなぐ取り組み。

おかしな大地

受賞者によるデザイン紹介
地域の素材と農業にお菓子屋の知恵と技術を吹き込みあらたな風を起こしたい。その想いから恵那川上屋が始めた農業・野菜ブランド「おかしな大地」。“おかしな=楽しくユニークなあたらしいYAOYA”をテーマに、野菜の楽しみを広げる商品やVI・店舗デザインなどを展開し、子どもから大人、生産者、みなが喜び合える未来を目指しています。

審査委員からのコメント
以前から野菜をお菓子として販売する商品はあったが、お菓子としても野菜としても副次的な印象が強かった。しかしこのプロジェクトは一線を画している。野菜がお菓子になる意味と必然性を、親しみやすいビジュアルやコンセプトショップなどのプロモーションによって、美味しそう、買ってみたい、と思わせるブランディングを成功させているのである。お菓子だからこそ美味しく食べられる野菜があることと、規格外・未利用野菜の活用を掛け合わせることで、環境にも健康にも優しい食文化の流れを作り出している。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/26405

2/14 キーボード[軽量×薄型キーボード “Slint”]

「軽量薄型だから」という我慢はいらない。スタンドも備えられていて、安定感のあるタイピングができる携帯可能なキーボード。

Slint

受賞者によるデザイン紹介
超軽量設計かつ軽快な打ち心地を保ちつつ、剛性設計をブラッシュアップし、不快感の原因となる筐体のしなりを大幅に低減。さらに部品レイアウトを見直し、このクラスでは希少な大型のスタンドを備え、高い可搬性と使いやすさを両立。かな表記を省いたフォントを採用し、ローマ字入力時にキーが見やすいミニマルなデザイン。

審査委員からのコメント
主にタブレットなどのモバイル機器に向けた軽量薄型キーボードであるが、それらで問題となりがちな筐体のしなりがなく、スタンドも備えられていることで、安定感のあるタイピングができるようになっている。また、指触りの良い有機的な形状のキートップを備え、キーピッチや打鍵感についてもユーザーに「軽量薄型キーボードだから」というような我慢を強いることのない適切なものになっており、総じてよく作り込まれたデザインであると評価できる。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/25440

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