
【SNS運用担当者必見】SNSトレンド&アップデート情報集 2024年12月号 ~Xのインプレゾンビ対策やYouTube新機能なども!
メンバーズグッドコミュニケーションズカンパニーが発信する「SNSトレンド&アップデート情報集」では、SNS運用に役立つトレンドやニュースなどを毎月お届けします!
皆さまのSNSマーケティング活動のヒントとしてぜひお役立てください。
※「SNS投稿事例&トレンド集」がリニューアルしました。
【1】主要SNSトレンド情報(X、Instagram、TikTok、YouTube、Threads、LINE)
2024年9月~10月までの主要プラットフォームのアップデート情報・ニュースの中から、X(旧Twitter)、Instagram、TikTok、YouTube、Threads、LINE関連の情報をピックアップしてご紹介します。
①X:収益配分プログラムの仕組みを変更
2024年10月10日(日本時間)、X社はXプレミアムの収益配分プログラムの仕組みが変わることを発表しました。 内容は「返信内の認証済み広告のインプレッション数によって生成された収益は収益配分に反映されなくなる」というものです(本記事の公開時点で改定済み)。X社の日本公式アカウントでは「みなさんのフォロワーがXプレミアムに登録し、みなさんの投稿にエンゲージメントすることで、みなさんへの直接の支持につながります」 とXプレミアムへの登録を呼びかけました。
この変更により、”インプレゾンビ”対策とプレミアムユーザーのコミュニケーション活性化の二つの効果が期待されています。
今後は投稿の返信欄に広告が表示されても、収益は発生しません。
— Japan (@XcorpJP) October 10, 2024
代わりにこれからは、投稿に対してプレミアムユーザーがエンゲージメントすることで支払いが行われます。…
【Point】
”インプレゾンビ”とは、X内で拡散された投稿への意味のないリプライを行うアカウントのこと。これまでは収益分配プログラムの仕組みを利用して、日本人のアカウントの投稿にリプライを頻繁に行う海外のアカウントが多く存在し問題視されることがありました。
参考:https://help.x.com/ja/using-x/creator-revenue-sharing
②X:コミュニティノート反映が高速化、20分以内の公開可に
2024年10月30日(米国時間)、X社のコミュニティノートチームは、コミュニティノート機能の「反映までの時間」を改善し、コミュニティノートが投稿から20分以内に表示されるようになったことを発表しました。
Xで投稿されたポストに紛らわしい内容や誤情報があった場合、背景となる情報や訂正を追記できるコミュニティノート機能は、誤情報がすぐに拡散されてしまうXにおいてコミュニティノートの表示まで時間がかかりすぎるという指摘がありました。コミュニティノートチームが公式Xアカウントに投稿した「Lightning Notes」によると、今回の改善により最速で14分33秒で公開できるようになったと報告しています。
Introducing Lightning Notes ⚡ People want fast notes. So we re-architected the system to score notes faster. Since rolling this out, we’ve seen notes go live in as little as 14m33s after being written, and 18m20s after the post itself was written. Ludicrously fast? Now reality!… pic.twitter.com/CuNsGEIKJY
— Community Notes (@CommunityNotes) October 29, 2024
【Point】
誤情報を含むポストがそのまま伝達される時間が減少したことで、誤った情報の拡散抑制が期待されます。
参考:https://x.com/CommunityNotes/status/1851337944822325253
③Instagram:基本表示APIが2024年12月4日をもって終了へ
2024年9月4日(米国時間)、Meta社よりInstagram Basic Display API(基本表示API)が同年12月4日に終了することが発表されました。
Instagram Basic Display APIは開発者がInstagramユーザーの基本的な情報を取得したり、投稿をWebサイトに表示させたりすることができるAPIです。 この変更により、同API経由で個人アカウントのデータが取得できなくなります。そのためInstagram Basic Display APIを使用したWebサイトへの投稿埋め込みツールや連携アプリが使用できなくなる恐れがあります。
Meta社は、Instagram Basic Display APIを主にビジネスアカウントやクリエイターアカウントに価値を提供する目的で利用している場合は、「Facebookログインを使ったInstagram API」または「Instagramログインを使ったInstagram API」に移行することを推奨しています。
【Point】
ユーザーのプライバシー保護を強化する動きの一環ともいえますが、多くの外部アプリやサービスとの連携ができなくなくなる可能性があります。
参考:https://developers.facebook.com/blog/post/2024/09/04/update-on-instagram-basic-display-api/
④TikTok:サブスク音楽配信サービス「TikTok Music」閉鎖に
2024年9月24日、バイトダンス社はインドネシアやブラジルなどに展開してきたサブスクリプション型の音楽配信サービス「TikTok Music」を11月28日に閉鎖することを発表しました。
TikTokではアプリ内で見つけたお気に入りの楽曲を音楽ストリーミングサービスに保存する「Add To Music App(音楽アプリに追加)」機能がすでにあり、今後はそちらを推進する方針です。SpotifyやApple Musicといった既存の音楽配信サービスがある中、今後は他社と競争せずに協力を継続していくとのことです。

画像出典:https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/add-to-music-app
【Point】
TikTokのAdd to Music App機能を通じて、TikTokユーザーは自分が利用している音楽配信サービスでお気に入りの音楽を気軽に楽しめます。
⑤YouTube:ショート動画の長さを最長3分まで拡張
Google社は2024年10月15日より、YouTubeショートの動画の長さを最長1分から最長3分まで拡張することを発表しました。これはクリエイターからの要望に応えたもので、アスペクト比が縦長または正方形の動画が対象となります。それ以前に公開された動画には影響しないということです。
また、YouTubeでは新機能として他のショート動画を参考に動画を作成できる「テンプレート」機能が追加され、ショート動画のリミックスが簡単に作成できます。今後ショート動画のカメラから複数のYouTubeコンテンツを使ってリミックスができるようになる予定です。さらにモバイルアプリには「トレンド」ページの追加や「ショート動画を少なく表示」オプションも追加される予定となっており、視聴体験のカスタマイズが可能になります。
【Point】
YouTubeショート動画を手軽に編集できることや新機能の追加により、ユーザーの利用体験の向上が図られています。
参考:https://support.google.com/youtube/answer/15424877
⑥YouTube:再生速度微調整やスリープタイマーなど新機能追加
2024年10月15日(米国時間)、Google社はYouTubeに再生速度の微調整やスリープタイマーの機能、既存機能の強化など複数の新機能を発表しました。これらは今後段階的に追加されるとのことです。
1)再生速度の微調整機能
速度設定が従来の8段階から0.05倍刻みでの調整が可能になります。速度設定は他の動画再生にも適用されます。
2)スリープタイマー機能
モバイルアプリ上で、再生動画を一定時間後に自動停止させるタイマー機能が使用できるようになります。
3)ミニプレイヤーの強化
モバイルアプリでのミニプレイヤーのサイズ変更や画面内での移動が可能になりました。一部のユーザーには反映されていないという声もあり、今後のアップデートで改善される可能性があります。
4)プレイリスト機能の強化
Android TVでQRコードを使ってプレイリストを他のユーザーと簡単に共有できるようになります。また、プレイリストのサムネイルに好きな画像を設定できるほか、AIによるサムネイル生成も可能になります。
5)投票機能
2024年後半には、プレイリスト内で視聴者が動画に投票できる機能が追加され、ユーザー同士で人気の動画を評価し合うことが可能になります。
6)バッジ機能
YouTubeアプリとYouTube Musicアプリにて、一定の条件をクリアしたユーザーに対して称号となる「バッジ」を付与できます。

画像出典:https://blog.youtube/news-and-events/youtube-features-and-updates-2024/
【Point】
今回のアップデートにより、ユーザー間の交流や視聴体験の向上が期待されます。
参考:https://blog.youtube/news-and-events/youtube-features-and-updates-2024/
⑦Threads:「トレンドランキング」機能を日本でテスト開始へ
2024年10月28日(米国時間)、Meta社はThreadsの媒体内で話題になっているトピックが把握できる「トレンドランキング」機能のテストを日本で開始することを発表しました。これは話題のトピックをタイムリーに表示する機能を指し、今年3月からアメリカで導入されていましたが、アメリカ以外での導入は日本が初となります。現在一部の利用者に向けてテストを開始しており、順次対象を拡大していく予定となっています。
Threadsのトレンドランキングは検索画面で見ることができ、機械学習AIシステムによって選ばれた最大5つのトピックが表示されます。

画像出典:https://about.fb.com/ja/news/2024/10/threads-trending-now/
【Point】
トピックは機械学習AIシステムが選んだ後、コンテンツ専門家チームが審査し、重複や誤解を招く内容が含まれていないかチェックが行われるとのことです。
参考:https://about.fb.com/ja/news/2024/10/threads-trending-now/
⑧LINE:LINE VOOMのフォローリストに友だち自動追加へ
LINEヤフー社は2024年10月22日から順次、LINEのショート動画プラットフォーム「LINE VOOM」において、友だちのLINE VOOMを自動でフォローする仕様に変更しました。12月上旬ごろまでに全アカウントの更新終了が予定されており、この更新が完了すると、LINE VOOMの画面で「LINEの友だちがフォローリストに追加されました」という案内が表示されます。
なお、今回の更新後に新しく友だちになったユーザーはLINE VOOMのフォローリストに自動で追加されないとのことです。LINE VOOMをフォローをする場合はLINE友だちのプロフィールから「LINE VOOM投稿」>「フォロー」をタップしてフォローする必要があります。

画像出典:https://linevoom-pr.landpress.line.me/friends-to-follows
【Point】
身近な人の動画を手軽に楽しめる仕様に変更することで、VOOMの利用拡大が見込まれます。
参考:https://linevoom-pr.landpress.line.me/friends-to-follows
【2】今月のおすすめ note記事
メンバーズグッドコミュニケーションズカンパニーのnoteでは「SNSトレンド&アップデート情報集」の他にもSNSマーケティングに関するお役立ち記事を定期的に発信しています。以下は直近のおすすめ記事です。
おわりに
「SNSトレンド&アップデート情報集」12月号をお届けいたしました!
メンバーズグッドコミュニケーションズカンパニーでは「コミュニケーションの力で、心豊かな社会を創る」をミッションとし、お客様基点のデジタルマーケティング支援を行っております。SNS運用のコンサルティング、運用内製化、ソーシャルリスニング、クリエイティブ制作をはじめ、まずはお気軽にご相談ください。
▼関連記事