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受け身をやめ、求職者に前のめりで!福祉業界の合同面接会に求められる姿勢とは?

「福祉の合同面接会」というものがよく開催されます。県内のいくつかの事業所が参加し、事業所が職場PRできる特設コーナーも設けられ、会場も比較的高額な場所で行われることが多いようです。

ただ、主催者と話す中で驚いたのは、参加事業所が受け身になっており、「来場者が少なくて1人も面接ができなかった!」と主催者に不満を述べる事業所があるという話でした。それでは求職者を迎える姿勢が欠けていると言わざるを得ません。

さらに、面接担当者が個々のブースで求職者を待つ間に本を読んだりスマホをいじったりしている場面も見られるとのこと。それでは求職者がブースに来てくれるはずがありません。
他の県では、合同面接会で求職者を自分たちのブースに引き入れようとする事業所があり、客引き(!)を禁止するルールが徹底されているところもあるそうです。決して客引きを推奨するわけではありませんが、「来て欲しい」という事業所の熱意は伝わりますよね。私も愛媛での合同説明会に何度か参加していますが、こうした光景は見たことがありません。

客引きをしなさいとは言いませんが、求職者に積極的に働きかける姿勢が必要です。その情熱が数少ない参加者の一人を引き寄せ、貴重な人材確保につながっていくのです。以前は合同面接会に500名以上が集まっていたそうですが、現在は10分の1以下だとか。人口減少に加えて、若い人たちは愛媛を離れ戻らない状況です。人口減少社会において、参加者が年々減少するのは想定内の話です。

こうした中で、本当にやるべきことは、福祉の合同面接会に一人でも多くの求職者を来場させることです。事業所が主体となり、小規模な合同面接会を地域で定期的に開催するのがよいのではないでしょうか。
面接会だけでは集客が難しいでしょうから、介護、料理、認知症、婚活、就活、終活、エステ、アロマ、ヨガ、マッサージ、資産形成、有名人の講演など様々な企画と組み合わせて開催します。こうして自分たちの力で求職者を集める経験を積み、企画が洗練されていくことで、事業所個々の集客力が高まります。

このような実力をつけた事業所が複数集まれば、大規模な合同説明会で多くの来場者を呼び、本気の人材獲得合戦が展開されるでしょう。人財の確保は最優先課題です。「どうせ変わらない」「やるだけ無駄」と諦めてしまったら終わりです。他人任せにせず、自分たちの力で、本気で合同説明会に取り組んでみませんか?開催する際にはぜひご一報ください。応援しますよ!

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