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仕事がある喜びを実感!高齢者が活躍できる職場づくり

80歳で働いてもいいじゃないですか?

介護現場では慢性的な人材不足が問題となっています。さすがに60歳で定年退職という話はほとんど聞かなくなりましたが、それでも65歳で定年を迎える方は多いのが現状です。でも、今の60代ってまだまだ元気ですよね。体力も気力も十分にある方が多いのに、なぜ貴重な介護経験を持つ職員を手放してしまうのでしょうか?

人生100年時代を迎えた今、年金だけで生活するのが不安という声も多く聞かれます。そう考えれば、少なくとも75歳までは安心して働ける環境を提供するべきではないでしょうか?実際にそれを実現している社会福祉法人が福島にあり、80歳を超えても現役で働いている介護職員がいるのです。

仕事がないと寂しくなる

職場内研修で「75歳まではしっかり働きましょう!」と伝えると、職員から「え~、そんな年になっても働かないとダメなんですか?」という反応が返ってくることがあります。でも、それって「仕事はずっとあるもの」と思っているからこその発言なのかもしれません。

私自身、会社員として給料をもらえる環境から離れ、無職を経験したことがあります。最初の1か月くらいは開放感がありましたが、その後は朝起きてもやることがない、自分を必要としてくれる人がいない、社会とのつながりを感じられないという孤独感に襲われました。この感覚は、実際に経験しないと分からないものですが、多くの高齢者が同じような思いを抱えているのではないでしょうか。

働きたい高齢者が7割!

厚生労働省の調査によると、高齢者の7割が「働きたい」と考えており、そのうち3割は「働けるうちはいつまでも働きたい」と思っているそうです。しかし、実際に仕事をしている高齢者は1割にも満たないのが現実です。

確かに、年齢を重ねると体力的に厳しくなる仕事もあります。でも、介護の仕事には高齢者が活躍できる場面がたくさんあります。たとえば、利用者さんと寄り添いながら話を聞いたり、食事の配膳や見守りをしたりといった業務は、経験豊富な高齢の職員にこそ向いていると言えるでしょう。

高齢者の力を活かすことで、みんなが幸せに

「働くこと自体が楽しい」「誰かの役に立てることが嬉しい」と感じている高齢者は大勢います。そんな方々の力を借りることで、人手不足に悩む介護現場も助かります。まさにWin-Winの関係が築けるのです。

年齢だけで採用の可否を判断するのではなく、元気でやる気のある方には積極的に雇用の延長や採用の機会を提供していくべきではないでしょうか?

「80歳になっても働ける職場」を目指すことが、これからの介護業界にとって大切な一歩なのかもしれません。


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