見出し画像

その後の骨折日記 9月18日分

誰も住まないけど、月に1回ぐらい片付けにくる実家。
風呂に入ったりお湯を沸かすぐらいの事はするので、
ガス会社に点検に来てもらった。
というか前回の実家泊の時に、ガス会社から点検の案内が来て、
電話して事情を説明したら、やっぱり点検しましょうという事になった。
で9月18日午前中という、ふんわりとした約束をした。
午前中と言っても、9時から12時まである。
それまでの間、ツイッターでラジオの実況をやったりしてたけど、
大事な用事を忘れてた。
市がやってる簡易耐震診断の手続きの確認をするという用事。
長く実家に泊まっているのはそれも一つある。
市役所に電話してるうちに、ガス会社が点検に来た。
11時前だったか。点検結果は無問題。

実家は知人に売るという予定にしているのだけど、
いかんせん築40年以上経過した建物なので、
ちゃんと住めるか、知人は売却価格と同じくらい気にしている。
そこでご近所さんから「市で耐震診断をやってもらうといいと思う」
とアドバイスをいただいて、市の担当部署に問い合わせる。

実家は鉄筋コンクリート2階建てで、右隣の家とつながっている長屋。左隣の家とは数メートル離れているけど。
耐震診断をやるにあたって、右隣の家にお住まいの方にも許可を取らないといけない。
右隣の家の人が…なんというか…母もストレスを感じていた様子で…
5年ぐらい前、冗談めかして母に、
「お母さんが死んだら、この家に住んじゃおうかな」
と言ったら、
「あの人が隣に住むのよ?いいの?」と言われた。

思い出したのは7年前に父が亡くなった時のこと。
右隣の人が実家に着いた私を見るなり「お父さん、どうなったの⁉︎」
と芸能リポーターのように聞いてくる。
ここは母の意向もあるから、私が「亡くなった」と言わない方がいいだろうと思って、
「とにかく実家に来い、と言われたので」と繰り返した。

家の中に入って、右隣の人とのやり取りを話した。
父が亡くなった事は言わなかった、けど、何度も何度も聞いてきた、
と、母に話した。
母にとっては、それでよかったらしい。
「大変だったでしょう。あの人」
みたいな事を言われた。

このやりとりがあってから、ちょっと面倒くさい人だから、
やっぱり隣に住むのはやめとこうと思った。

母が亡くなってからも、母を弔う言葉の後には、
「あの家に何か手を加える時には一声かけてね。
外壁リフォームしてるから」
と毎回付け加える。
母よりも自分たちかよ…と思うと同時に
そりゃそうするよ、あなた面倒くさいから、
と心で毒づいてた。

まあ知人が、耐震診断の結果によってはこのまま買い取りたい、
と言ってくれてるので、今のところ家はつぶさないつもり。
耐震診断は実家をつぶさない事の意思表示にもなるので、
右隣の人も、診断費用は私が出すと言えば多分納得してくれるだろう。

市の耐震診断を提案してくれたご近所さんに挨拶がてら、
今日にでも右隣の人にお願いに行くつもり、と伝えた。
「右隣の人に菓子折りぐらい持って行ったら?」
と言われ、炎天下、自転車こいで近くのイオンに行く。
洋菓子という感じでもないし、
おかきは歯の状態とか、右隣さんは塩分を控えていると言っていたから却下だし、
もうちょっと駅に近いオシャレモールの方がよかった…?
と思ったら、
水ようかん詰め合わせがあったので、それを買う。

そうまでして臨んだ、右隣さんへの耐震診断への了解は、
実家をつぶさないこと、右隣さんにとっても安心できるだろう事、費用は私たち持ちと説明したら、あっけなくOKが出た。

同意書にサインをいただき、帰ろうとした時、
「お母さんにお線香あげる時、火の元に気をつけてね」
と。
お説ごもっともだけど、やっぱりこうか…
はたと思った。もうこの家の火災保険、切れてるんだよね…?
火事を出さないよう、本気で気をつけなきゃ。

今回の画像は実家発掘シリーズ。
母よなぜ、こんなシールを。
私は星とかハート型の小さいシールはよく使うから、ありがたく使わせてもらうけど。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?