その後の骨折日記 9月23日分
時間ができたので、前から引っかかってた映画『ぼくのお日さま』と、
いつも聴いてるラジオの映画評論コーナーの課題作
(一本の映画をおみくじで決めて、
DJとリスナーが感想を語り合うコーナーがある〉
『スオミという名の女』の二本を見てきた。
『ぼくのお日さま』はクィア描写が賛否両論だったので、
俄然見に行きたくなった。
結論としては、こういう事が許さない潔癖な思春期の女の子っているよね、
でもいつか、自分の理解の範疇を超えた、人や物事があっても、
否定しなくていい日が来ますように、と祈らずにはいられなかった。
この映画はハンバートハンバートの同名曲にインスパイアを受けた作品との事だけど、
歌の主人公は、映画に出てくる男の子と女の子、フィギュアのコーチとその同居人なんだ、と思えた。
「この映画はこの歌のための作品なんだ」とも思えた。
『スオミの話をしよう』。
意外なことに三谷幸喜監督・脚本作品は見た事なかった(脚本作品なら『十二人の優しい日本人』は見てた。めっちゃくちゃ面白かった)。
前半のスオミの元夫たちの自分がどれだけ愛してたか自慢は正直言ってうんざりした。
途中からスオミがいなくなった理由というか犯人の事は見当がついたけど、
これは男のバカさ加減を笑う映画だから、まあいいのか。
スオミの身代金をセスナから落とすシーンの、
茶番ぶりは水野晴郎先生の『シベリア超特急』を彷彿とさせる。
長澤まさみの多重人格か?と思いそうな演技もすごい。お疲れ様でした!と言いたいほど。
元夫たちによふ「愛してた」合戦の蚊帳の外て、
解決に向けてあれこれ動き回る、
俺たちの轟こと戸塚純貴の活躍もお見事。一番印象的だった。
とまあ男のエゴと女性乗車のぬるさにモヤモヤしながらも、
語り口はうまいなあと感心してしまった。
これでお金を払って見たら微妙だけど、
ポイントで見たからまあいいか。
お洋服はエアリズムのブラトップワンピにサンダルでふらっと映画を見て、
映画が終わって自転車で、夕飯に食べるお惣菜を買って帰る。
今の街だからできることなのかも。
ゆるく過ごせる事、それが大事なのかも。
今回の画像は、大阪みやげのクッキー。缶が可愛くてお買い上げ。