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【後編⑻】総まとめ

前のあらすじ

人がマウントを取りたがる心理的要因に対し、心理的健康を促進するために以下の6つの項目に分け、それぞれについて考察してきました。

①教育の充実
②感情のオープンなコミュニケーション
③社会的なサポートシステム
④労働環境の改善
⑤多様性と包摂性
⑥適切なメディア表現

今回は、それらを踏まえまとめてみたいと思います。

まとめ

前編では、人がマウントを取りたがる心理的要因について考えてみました。その要因として、自分を取り巻くあらゆる環境の影響を受けていることがわかりました。人は生まれながらに、他者と比べて過ごすことで、自分の置かれている状況や立場や役割などを判断して過ごしています。そして期待を受けその期待に応えることで自己成長に繋げていますが、それらが過剰になると、自己を見失ってしまうことに繋がってしまい自尊心の形成に悪影響を及ぼしてしまうという結論に至りました。

そうした要因を踏まえ、後編では、マウントを取らずにいられる心理的健康を得るための要素について考えてみました。

①教育の充実
 …フィンランドの事例。『生きる力』の育成と総合的な人間形成に焦点を当てた教育。
②感情のオープンなコミュニケーション
 …ニュージーランドの事例。メンタルヘルスに関する偏見や無理解を減少させ、感情や心の健康に対する理解を深める。
③社会的なサポートシステム
 …オーストラリアの事例。メンバー同士が互いの経験を理解し合い、共感する場。個人の孤立感を減少
④労働環境の改善
 …デンマークの事例。働き手が自分のライフスタイルに合わせて仕事を組織する。育児休暇や柔軟な勤務時間制度。
⑤多様性と包摂性
 …カナダの事例。法的枠組みが多様性と包摂性をサポート。自らのアイデンティティを尊重される環境。多文化主義政策。自分らしく表現できる場。多様性に関する啓発活動やトレーニング。
⑥適切なメディア表現
 …日本の事例。ポジティブな役割モデルや現実的な成功体験を提示。プログラムを利用している様子や、成功体験を紹介。ポジティブな情報発信。


これらの要素が重要であると考えました。


これらの要素が組み合わさり、社会全体が心理的な健康を促進する環境を提供することが望ましいということが見えてきました。

国内外の事例を参考に、お互いに認め合える社会を作っていけたら、きっと気持ちに余裕が生まれ皆が生きやすい社会になるのではないかと思います。


最後までお読みいただきありがとうございます。

ぜひ、感想などもお聞かせ頂けましたら、有難く思います。

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