02|2015年12月4日 アホ
これまで何度も、思ったことをノートに書き留めておこうと思っては、結局どこにも残すことのないまま、今日まできてしまった。
今の私の心境は、誰かに打ち明けてスッキリするような、そんな軽快なものじゃないことくらい、わかってる。
その場しのぎで捌け口にできたブログやSNS、メモ帳なんかには、とてもじゃないけど残す勇気がなかった。
というか、残す方がむしろ、アホ。
もちろん、日記だって物的証拠になる。
カカオのやりとりも、通話記録も、なんなら、
避妊だってしなかった。
私は自分から、アホになった。
頭なんか、回ってるようで回ってない。
思い出してはタメ息をついて、自分を責めて、のどが渇いて、また日常に引き戻される。
今、私に足りないものは何だろうか。
満たされない思いがあるから、こんなアホなことをするのだろうか。
旦那の給料は少ないけど、生きていけない程度ではない。
来月からバイトもするらしいし、5カ月もすれば車のローンも終わって、きっと余裕が出てくる。
新居に引っ越してから5カ月。
毎月のローン返済によって、ギリギリプラマイ0でしのぐ生活も、もう終わりが見えてきた。
1,000万ウォン以上の借金も、2人で働いてればそんなに大変な額じゃない、と、思う。
お金は、働けば手に入るもので、
使わなければ、貯まっていくものなのだから。
これほど単純明快なものはない。
じゃあ何が問題って、人にはお金で解決できない、”心”があるからややこしくなる。
うちは俗にいう、セックスレス夫婦。
知り合って4年。籍を入れて3年。式を挙げて1年。
初めて会った日から今までの4年以上を、毎日のように一緒に過ごしてきたことになる。
”4年”って言葉にするとやけに短く感じるのは、それくらい最初から気が合って、安らげる存在だった証拠。
多分最後にしたのは、2年前の夏休みに行った国内旅行の時。
”した”ってこと以外何も覚えてないほど、乾いた行為だった気がする。
決して仲が悪いわけでも、セックス以外のスキンシップがないわけでもない。
と、レス夫婦が良く言うセリフを言ってみる。
でも本当なのだ。
2人の問題は、きちんと2人で話し合って解決できる、賢明な夫婦だと思う。
セックスレスについてだって、腹を割って話したこともあるし、彼が浮気してるわけでも、機能しないわけでもない。
(むしろ浮気してたら、あなたもまだオスの部分が残っていたのねと、褒めてあげたいくらいだけど)
あいにくそんな様子もない。
一時は、セックスレスを解消したくていろいろ調べたり、浮気してやろうかとか、本当にたくさんのことを考えた。
でも結局は、”この人としたい”という思いがないのだから、ことに至るわけもない。
旦那とは、心と心が愛と信頼で結ばれた関係だと本気で思ってるからこそ、やましい気持ちがうまれない。
それよりも何よりも、お互いの生活のすべてを見てしまっているのに、それでもこの人とキスがしたいとか、正直、思わなくなってしまう。
要は原因が旦那だけにあるわけではない、ということ。
だと、思う。
だからって私も性欲がないわけでもない。
したいとは思う。
日本に帰るたびに自由になる私は、その手のマッサージとか、昔”楽しんだ”友人との再会とかを、夜な夜な企んでは結局行動にはうつさないまま帰国する頃には忘れちゃってるような、そんな小さな葛藤だけを繰り返してきた。
数々の誘惑に負けずにここまできたのは、女性は”心”がないと感じれない生き物だってこと、わかってたからだと思う。
そのうち、いちばん手軽な方法にも飽きてしまった。
もう本当に、”空っぽ”だった。
つづく
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