見捨てられたと小学生の時に思った
3歳からスイミングスクールに通っていた。
小学2年生の時、強化選手のコースに入った。
厳しかった。秒数秒数の世界。
強化選手の1番下のコースには、
小学6年生までしかいられない。
6年生になったら卒業という名の強制退会だ。
承認制で上のコースに上がっていく。
次々と新しい子(幼稚園生もいた)が入ってきて、
小学生のうちに先輩になり、
泳ぐ順番を抜かされて
邪魔になる経験をする。
小4でスランプになって不安定になった。
練習もサボりがちになって、お母さんは私を守ってくれた。
でも今母の性格を考えたら、結構クレーマーだったのではないかなと思う。バイト感覚の若いコーチには申し訳なかった。みんなが通る受付で
コーチを呼び出して話をするのは
今考えたらやり過ぎだ。
大会で泳いだ後にはコーチに助言をもらいに行く。
あんまり手ごたえがなかった。
「○○はもういいよ。頑張ったね。次も頑張って。」
怒られもしない。1度スランプになって練習に来られなくなった子はきっと6年生でサヨナラコースだ。
見捨てられた。と思った。
下のコースの子は、フロアで着替えるが、
上のコースの子は更衣室で着替える。
差別ではなく、年齢的に上のコースの子は中高生が多く、スペースの関係でそうなるのだ。
6年生の時、フロアで着替えていたら、
父兄から更衣室に行くように注意を受けた。
当たり前だ。
12歳はもう女児ではなく、
女性の身体に成長している途中なのだから。
更衣室は上のコースに上がった子が
入れる、随分壁のある場所なのだが、
そんなのは子どもの事情だ。
友達がいたからいられたけど、もう泳ぐのはたくさんだ。
今も私の水泳のフォームは超綺麗。
辞めてから学校の授業では、いつもお手本だった。
子供の頃に身体で覚えたことって本当に
忘れないのね。