函館を走る
2024年6月30日、函館マラソン、ハーフの部に出走した。自己ベストも更新し、最高のレースだった
函館は私の所縁の地である。祖父母の家が五稜郭公園の近くにあり、ほとんど記憶はないが私自身も2歳から4歳まで住んでいた。ハーフマラソン前日は、祖父母の家に泊まらせてもらった。もっとも、既に家主はいないのだけれど。
祖父は数年前に、祖母は去年、他界した。2人とも90過ぎまで元気だったので、大往生と言っていいだろう。
祖父は酒を飲むのが好きで、強かった。以前日本酒をお土産に持って行った時には、私よりいいペースで平気な顔で飲んでいた。さらに、メモ魔で、PC麻雀の点数、株価など、なんでもメモしていた。そのメモが活用されたところは見たことがないのだけれど。
祖母は苦労が絶えない人だったらしい。ちょっと気が強く、私はよく怒られていたけれど、明るく、世話焼きな人だった。行けばいつも私の好物を作ってくれ、お土産をたくさん持たせてくれる。時々、ご近所づきあいや昔の手術の影響でちょっとずつしかご飯を食べれないことへの愚痴を言いながら、「でも、感謝しないとね、周りの人に助けられながら、自分で自分の世話をできているだけ、ありがたいことだよ」なんて言っていた。
函館マラソンを走っている間、沿道からたくさん応援してもらった。おじいちゃんおばあちゃんもたくさん応援してくれていて、勝手に自分の祖父母に応援されている気分で、ちょっとうるっときてしまった
コースもおもてなしも札幌からのアクセスもいい、祖父母の思い出に浸る函館マラソン、来年も是非走りたい