14歳のときに教えてほしかった 起業家という冒険【読書感想】
自分は成田悠輔氏が好きなので、その弟であり、タイトルや表紙にも何か惹かれるものがあったので、ふと思い立ち読んでみることにした。
自分にとっては新鮮な驚きや感情の起伏を生むような書籍ではなかった、というのが率直な感想だ。
どこかで聞いた話
理由の一点目は、どれも「どこかで聞いた話」だからだ。
「世界に取り残される日本」「大企業が安泰は過去のもの」「本業と副業でシナジーを高める」…
どれもどこかで聞いたような、「まあそうだよね」という話が多い。
合意ができないというわけではないが、本を読む主要な目的の一つは「新たな知見が得られること」であり、そういった知見との出会いが本書は少ない。
「強い人」が対象の本
著者は自身を「挫折ばかりだった」と述べている。
だが、自分からすれば彼は果敢にチャレンジをする前向きな人間で、挫折も極度なものには思わない。
私のような人間からすると、著者の経歴に共感もできなければ、後に書いてあるレコメンドも自分を置き去りにされているような感じがする。
全て、「強い人」が前提であるように思える。
(精神的なタフさや、ある程度の経歴を持っていることなど、包括的にビジネスに合う人たちを「強い人」と呼称している)
これは自分がたまたまそういう特性であったというだけで、書籍のせいではないかも知れないが、あまりにも自分ごととして捉えられなかった。
まあ、14歳と書いてあるように、私のようにある程度キャリアを歩んだ30代はターゲットにしていない本なのかも知れない。
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