酒とお前と自暴自棄
最短の快楽を酒しか知らされない時期が私にもあった。貴方たちはどうだろうか。
1週間の幽閉を終えてようやく現世に帰って来れた私は、最短の快楽を酒のみで終えた。あり得ないほどに生きる元気の湧かない幽閉から逃れられて、全身が心地よさと安心を求めていた。
荒んでズタズタの心に染みてきたのは一杯の酒とお前だった。
酒を飲んでは人生への不安をぶちまけて、宥めてもらうだけの流れにある種の心地よさを感じてしまっては、もう逃れられない。元から人を信用できず、信じられず、心を預けられない私にはお