姉妹の犬

発狂が始まる前のあたたかなお話

姉妹の犬

発狂が始まる前のあたたかなお話

最近の記事

  • 固定された記事

酒とお前と自暴自棄

最短の快楽を酒しか知らされない時期が私にもあった。貴方たちはどうだろうか。 1週間の幽閉を終えてようやく現世に帰って来れた私は、最短の快楽を酒のみで終えた。あり得ないほどに生きる元気の湧かない幽閉から逃れられて、全身が心地よさと安心を求めていた。 荒んでズタズタの心に染みてきたのは一杯の酒とお前だった。 酒を飲んでは人生への不安をぶちまけて、宥めてもらうだけの流れにある種の心地よさを感じてしまっては、もう逃れられない。元から人を信用できず、信じられず、心を預けられない私にはお

    • 生活との距離

      日々の切り売りで数字を得ているわたしは、時に自分を売り物のように扱う。 わたしは「姉妹の犬」という道化を演じているから傷ついてもそれをどう感じるか、どう考えるかを一歩引いた目で見ては作品にする、そうやって本来の苦しみに目を向けないようにしてきた。 生活との距離感は近いのに、わたしの心との距離はだんだん離れていった。わたしが誰だか分からなくなる、そんな瞬間が重なっていった結果、人格の分裂が起こった。 こちらはわたしの人格、こちらは見せ物の人格、と。 これの何がいけないって

      • 血の果てまでの時間稼ぎ

        早く死にたいとは思わんが、うっすらと全て手放して楽になりたいという気持ちはある。ふとした瞬間に、これって死ぬまでの時間稼ぎだなと思う瞬間が増えた。 早く死んでいくことの希望、それは絶好だと思う気持ちも、現世に向かう未練とが交差する瞬間、私は瞬時に瞬間で生を終わらせられる方法を考える。どうせなら人に迷惑がかからない方がいい。これ以上迷惑はかけられないからね。首を吊ってもそこは事故物件に、電車に飛び込んでも損害賠償請求が、飛び降りはギリ生き残るかも。 自殺ってなかなかハードルが高

        • 本が読めない

          Twitterにどっぷり浸かってから、幾つの年月が過ぎたのだろうか。 読書だけが誇れる趣味だった私は、手軽に文章が読めて共有ができるツールであるTwitterが生活へ侵食してきた。かつてはトイレですらも読書をしていた私は、いつしかトイレへの本の持ち込みからスマートフォンの持ち込みに変わり、校閲を通していない質の悪い文章から悦びを得るようになった。 いつからだったのだろう。小説の一気読みが出来なくなったのは。 実家に帰ったタイミングで積んでる本を全部新居に引き上げようと、本棚

        • 固定された記事

        酒とお前と自暴自棄

          忘れられないの

          夜中、ふわふわとインスタを徘徊していたら、まだフォローを外せない元彼のライブ映像が、しかも手元が見える画角で流れてきた。付き合っていたときに私だけが見たかったこの景色が…今やインターネット越しでしか見れない。 心底悔しいと全身を駆け巡った。 大好きで大好きだった彼は、いつまでも記憶の中で輝いている。もう現実では輝かない。それは付き合っていた頃の私へのけじめだ。 正直、私はもう彼のことをこれ以上好きにならないために避けている。それはもう指摘されると逃れられないレベルで避けている

          忘れられないの

          ギャルになろうのコーナー

          最近の姉妹の犬さんのキャラデザが金髪になったので、ちゃんとギャルメイクをやってみようと思っては、YouTubeのメイク系の方々に頭を下げたりしている ギャルメイクって、なんなんですかね とにかく派手なアイメイクとはいえ、元々地味なアイメイクばかりしていたので、急に「大げさなくらいにアイシャドウ(←目に色を乗せる粉)を塗って!」などと言われても分からない ギャルってまつげバッサバサだよな つけまつげ、出来た試しがない 下まつ毛ライティング界隈があるらしい 下まつ毛書くの?

          ギャルになろうのコーナー

          田舎の娯楽・でっかいドンキホーテ

          田舎に帰省している 日々することがないので、街灯のない道を自転車で奇声を上げながら、かっ飛ばしている この辺のスーパーは全てドンキホーテに回収されてしまった スーパー玉出も閉まってしまって、風景のパンチがなくなりつつある 都市部にあるドンキホーテは観光客向けに鳥居のマグネットや、寿司の手ぬぐいなどが売られているらしい 田舎のドンキホーテ、ここだけが生命線なので、洗剤と冷凍食品と少しの遊び心が溢れていて、別に安くもない楽園に売られている謎の惣菜と、割引率が書かれているアイスだけ

          田舎の娯楽・でっかいドンキホーテ

          ラッキー・ガール

          ジャキジャキした生活を送ろうとしたけど、布団と、もにょもにょしていたらもうこんな頃合いらしい 私ってのは、文脈を無視した脳内マジカルバナナだけで文章を生成しており、そこがウケたり滑ったりしている ラッキーなことに、なんか文章に関心のありそうな友人の目に留まった すごい雑な偏見をぶっ放したやつが、ちゃんとウケてくれたり、真面目にウケようとしているやつが滑ったりしている 全部ウケてほしい 私って今を煌めく女子大生なのに、根底にあるのが「ただひたすらウケたい」なの、どうかと思

          ラッキー・ガール

          kill me!

          お盆休みに入った。 おちおちしている間に、実家に帰って布団と戯れるだけの日々を送っている。 睡魔と睡魔の間に、元彼からの営業DMを確認しては、知らないフリをする。 あまりにも穏やかな現実は、DM1つでぐちゃぐちゃになる。 建前では行かないという選択を取っているけど、本音は顔を出したいから、新幹線の時間を前倒しにしている。家に送ってもらう名目で、ドライブだってしたい。 わたしだけかな?ちゃんと隠し切れない後悔をしている 許せないよ、自分が悪いとしか言えない 許せない気持ちと

          子供じゃないもん17

          わーい、私は年相応の可愛さと幼さと頑張りを認められた! 寝てない頭で聞いたせいであんまり処理しきれなかったけど、この記事たちをよく読んでくださってる方から褒めてもらえたよ 感情の凹凸、いわゆるちゃんと元恋人のことで真剣に悩めるところとかが少女らしさに繋がっているみたい この解釈、あってる?笑 これからの私の魅力について考えた時に、大人っぽい路線でいくか、おちゃめかわい子ちゃんでいくか、ちゃんと悩んじゃうんだよなー 大人っぽい路線で攻めるなら、落ち着きのあるおねいさん、余裕の

          子供じゃないもん17

          フォトグラファーだったら

          信じられない。 元彼の公演になんか、いきたくない。 全部に落胆して、絶望して、嫉妬して、あ、寂しくなって、困ってしまう。迷惑をかけてしまう。 挙げ句の果てに、隠しきれなくなった希死念慮と癖の吐き気が止まらなくて。 "希死念慮"が癖なのも、一旦消えてしまいたい時の感情を"希死念慮"と呼んでいるのも、インターネットにどっぷり浸かった私の弊害であって、本当に死にたいのではない。 一旦私のことを忘れて、居ない人としてカウントしてください、というサインが私なりの「死にたい」であって、

          フォトグラファーだったら

          封印

          封印されし永遠の別れの文字はキラキラと散って消えた 何だったんだろうね?私たち あまりにふんわりと始まってふんわりと終わってしまって驚いてるよ 友達の方を望まれる関係があるなんて知りたくなかったし ましては、一目惚れして声かけた相手と1ヶ月で破局して友達に戻りましょうなんて、そんな都合の良い話、あってたまるかよ、とは思うよね 今だに自分も相手も許せないよ 許せないけど、毒入りのぬるま湯に浸かることを決めた私は貴方に対して許せないとか言う資格ないよ じわじわと効いてくるこの

          自分って許せないな

          私ってずっと不誠実だ 今更気づいたんですか?今更ですよ もう全てが手遅れだし、こうやって本人の目につき得る所でこんな事言ってるし 本人にね、見え得るところで、こういうの言うの、本当に最悪なんですよ 大半の人がネットでウジウジするなら本人にぶつけろって言うし 彼がどう思うかは分かんない、分かんないけど、隠し事しないでって、ちゃんと思ってる事言ってよ、って言ってくれてる以上は、ウジウジして欲しくないんだろうな、とは思うよ 私だって、本人のちゃんと目を見てぶつけられる勇気と覚悟のあ

          自分って許せないな

          エナジードリンク・リハビリテーション

          睡眠を削り、それでもやりたいことがあった。 深夜の睡眠と引き換えに、インターネットの海で溺れていたあの頃。早く一人前になりたくて、海水を飲みながら踠いていたあの頃。インターネットと学業の橋渡しをしてくれていたのが、エナジードリンクだった。 当時14歳の私に、多くのものを与えて、考える瞬間を奪った悪しき飲み物は、見事に私をカフェイン中毒へと突き落とした。 そこから人生をインターネットに費やし、食事と睡眠を献上した。エナジードリンクを美味しく飲むために、あの無理やり起こされてる

          エナジードリンク・リハビリテーション

          朝の窓際

          今日は昨日の暑さに比べて、かなり梅雨が見えてきた。可憐な香りのする春よりも、居心地が悪い。 いつ頃からだろうか、手に入れられないようなものを欲しがるようになったのは。理解のある彼くん、私にだけ優しい猫、意思疎通の取れるぬいぐるみ。 現実世界に飽き飽きして、どうにかこうにか夢や彩りを見出そうと足掻いた結果がこれだ。体感で言うと、より孤独を、虚しさを感じるようにはなってきた気がする。これが大人になると言うことだったら、私はしばらく子供でいい。 少し話を変えよう。子供のようだと

          noteって書いたほうがいいらしい

          先日、友人とTwitterのスペース機能でおしゃべりしていたところ、酔った勢いかなんかの勢いで、noteとかもっと書いて欲しい!もっと読みたい!と絶叫ラブを捧げられたのでこうやってペンを握っている次第である。 一応物書きの端くれになっているであろう私からすると、書いてください!というのは、本当にありがたい応援で、小難しい批評をつらつら並べられるより、なんか読みやすーーーッ!おもろーーーッ!くらいの方が、ありがたい。 気合いの入った声援というのは、思っているよりもしゃんと背

          noteって書いたほうがいいらしい