国家試験から学ぶ!臨床検査技師の仕事-同じ血液でも血糖値が変わる!?の巻-
こんにちは!
臨床検査技師のあきまるです!
国家試験から学ぶ!シリーズ!
今回の問題は
第69回臨床検査技師国家試験問題の30問目
です!
前回の問題と同じく血糖に関わる問題です。
・・・が!率直に言いますと今回の問題は中学生でも正解できるかもしれないサービス問題です。解答間違い(マークミス)だけしないよう気をつけるやつですね。
それではLet's Go!
問題
血漿血糖値が高い順に並んでいるのはどれか。
1.静脈 > 動脈 > 毛細血管
2.静脈 > 毛細血管 > 動脈
3.動脈 > 静脈 > 毛細血管
4.動脈 > 毛細血管 > 静脈
5.毛細血管 > 静脈 > 動脈
簡単な解説
読者のみんなー!
血液中の血糖の役割といえば何か分かるかな?
そうだね!プロテインだね!
当たらずとも遠からずです(笑)
エネルギー源ですね。基本的にエネルギーは外部(食事)から取り入れてガンガン消費していきます。
一方、生物の血液は心臓から動脈→毛細血管→静脈→心臓と循環します。動脈には一番エネルギーが含まれています。
解答
正答は
4.動脈 > 毛細血管 > 静脈
です。
裏解答
今回の問題では血糖値が論点でしたね。血糖のみでなく、酸素濃度(分圧)や血液pHも同様に動脈で高くなります。
厳密にいえば、酸素は肺静脈血で一番高くて心臓から出た直後の肺動脈血で一番低いです。肺で酸素を取り入れるためですね。
生命活動に必要なものほど動脈で高くなります。逆に代謝産物(身体に溜まっていくもの)は静脈で高くなります。二酸化炭素や乳酸、酸といったものですね。
この辺もなんとなーくの知識でいけるかと思います。
余談
この辺の知識は中学校の理科で習った覚えがあります。私はモロにゆとり世代なので、今だと小学校でしょうか?いや、流石に早いか(笑)
今回のようにシンプルな問題は平場だとなんなく解けます。…が!いざ試験本番だとテンパって判断が逆になることがあります。今回だと2.を選んでしまいます。私は模試でやりました(笑)
似たような話ですと、中学生の時に生徒会長をやるようなエリート君を思い出します。とある理科の期末試験にて、電気化学の点数が妙に低かったようです。聞けばプレミンングの左手の法則を、全て右手でやってたそうな。
どんな人でもやってしまう時はやってしまいます。
これを避けるには、反復練習と場慣れですね。
解き方を身体に染み込ませてメンタルを安定されると比較的避けられるようになると思います。あくまで個人の感想ですが・・・。
というわけで今回はここまで。
最後までご覧下さりありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう!
臨床検査技師のあきまるでしたノシ