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楽しみを自家発電する生き方に憧れて

わたしは人生を楽しむのがあまりうまくはないのだけれど、人生を楽しんでいる人を見つけるのがうまい。
そして、そういう人に共通しているところを見つけた。
趣味がたくさんあること、それから、物事への間口が広いこと。趣味を持って楽しみを自家発電しているように見える。
だからわたしも口をあんぐりと開けて、面白いことがやってきたら、食べてやろうと思っている。

最初は、ランニングだった。
コロナで外への外出は控えて欲しい、けれど、健康のためにランニングしたりはいいらしいよ、とのことで、ならばと走った。学生時代は持久走大会の前日には風邪をひきたいと願っていたわたしが、走るのが楽しくて楽しくて、気づけば10km走れるようになった。
わたしは走るのが嫌い、というのは、押し付けられることが嫌いだっただけなのかもしれない。運動とはどう足掻いても相思相愛にはならないと思っていたけれど、違うかもしれない、そんなことを思った。

宅トレに飽きた頃にジムに通ってみた。
ハマった。ただ、ランニングマシンには酔った。向き不向きはあるんだなと学んだ。

コロナが落ち着いてから、気になっていたマシンピラティスの体験に行った。ジムよりも向いている気がした。料金が気になったけれど、最初の一歩を踏み出さないとどこにも行けないのだからと思い切って入会した。それから1年間、通い続けたら姿勢が驚くほど良くなって、肩こりがなくなった。わたし運動好きなんだなと思った。

時を同じくしてヨガにも通ったのだが、わたしは運動音痴なんて劣等感がなくなった。身体の動かし方は学んでいくことで、趣味レベルならば生まれながらの才能なんてどうでもよかったんだと思った。

それ以外にも趣味は山ほどある。
自分で気づいていないだけで、趣味を増やそうと思う前から好きなことはたくさんあったのだ。

生まれた子供が重度の卵アレルギーで、母乳を与えていた母親のわたしさえ卵が禁止になった。買い物がストレスになって、時間のある時にはパンやケーキを自作するようになった。今でこそ命の危険がないので何でも食べさせているけれど、そのままパン作りも製菓も趣味になり、たまにやたらと凝ったクッキー缶を作るし、パーティー料理のひとつにケーキもつくる。
何かを作ることが大好きなので性に合っていた。

中学生の頃からファッションデザイナーを夢見ていたので、その頃からミシンで服を作りはじめて、裁縫もする。編み物も刺繍もする。
子供が入園・入学する時には技術が大いに役に立った。

ついでにおしゃれも大好きだ。洋服もコスメも大好き。

それでも、何もする気が起きなくて無気力になることがある。

「推し」みたいなものに憧れた。
「こと」ではなく「人」を好きに加えたくなったのだ。

それで結局、一番身近な「夫が好きな人たちに興味を持ってみよう」と思ったのが、サッカー観戦だったり野球観戦だったりする。

サッカーはわたしが好きなものでもあったのだけれど、「夫が好きなチームが最高に面白いサッカーをする」のは後ろ盾には充分。
ただ、本当にハマる時には理由なんて後からついてくるのかもしれない、とも思う。今期の東京ヴェルディとの出会いはわたしにとって恋かもしれない。

それから今シーズン新しく、野球観戦を趣味に加えることにした。といっても、最初ははじめの一歩、現地観戦に出かけることにしただけなんだけど。気持ちよかった。空は青くて、グラウンドは広くて、選手は懸命で、応援は楽しくて、ビールは美味しかった。
それから2回、試合を見に行った。時間があう時はDAZNで試合を見た。野球は試合が多すぎるので、全部はとても無理だったけど。

(「これはハマらないな」みたいなものも山ほどある。その山の中から残ったものだけ愛でている。間口を広げてよかった。)

今年のわたし個人は低迷も低迷で、今は無理にすることでもないよね、と運動もしていない。パワー充電中。こうしてたまに文章を書いたり絵を描いたりしている。

ただ、好きなチームが増えた恩恵はたくさんあった
。否応なしに試合の日はやってきて、それならばと、応援したいわたしがいた。カラ元気の日もあったけれど、熱くなる日の方が多く、元気な方に引っ張られた。自然と好きなチームが同じ同士で集まったり、飲み屋に行く回数も増えた。

(こんなに低迷してるのに、性格判断が内向的から外交的に変わった、簡易診断だからちょっとした考え方の違いが現れたのだろう。人に会う機会が多すぎる。)

そして今日、わたしは横浜DeNAベイスターズの素晴らしい試合を見た。
家でテレビをつけているだけで、こんなに熱く一生懸命に、最後には涙まで出るようなことはなかなかない。ありがとう横浜DeNAベイスターズ。今年の春、出合いに行ってよかった。おめでとう。
日本シリーズ頑張ろう!!!

そして、素晴らしい試合をありがとう巨人。祖父が怒鳴りながら応援していたチームが巨人だったから、どうしても好きになれない気がしてたけど、素晴らしいチームですね!!

とてもいい試合でした。気持ちが見えるってどういうことか言語化できないけれど、熱い気持ちから、活力をもらいました。

こうしてわたしは今日、楽しくて幸せ。
幸せって好きなチームが勝つこと。はそういうことで、充分だなと思う。
負けたら地獄なのは置いておいて。

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