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食からみた林業、食べれる木があるってホント?

 「食べられる森」、誰でも自由にお腹が空いたら近隣の森に入って、野草、野菜、果物を収穫しその日の料理の食材に使う。
   こんな生活ができたら羨ましい。
 森林の土地の所有者欄に「○○地区に在住の皆様」なんて記載があったらユニークだろう。○○地区に住んでいる人なら誰でも自由に入れて、誰でも野草や果物、野菜を収穫できる。現実にそうなっている場所は本当に夢のようだ。
 住民の皆様のコミュニティの場として、耕作放棄地であった土地が豊か森林へと一変する。そして、人と人との繋がりの場としても再び蘇る。

 耕作放棄地全てが、食べられる森に生まれ変われなくても良い。森林には、食べられる食材が多く存在している。皆さんもよくご存じのヨモギ、アブラナなんて、森に入ればそこら中にある。他にも、食材として世間に知れ渡っていない野草、時には野草からスパイスの原料(胡椒等)になるものもあり、日本の森林に新しい価値を見つけ出している方々が増えている。

 森林の中には木だけではない、野草だったりきのこ類だったり、山のように宝が転がっている。人を幸せにさせるものがたくさん眠っているのだ。価値あるものを見つければ、いや最初から価値がないものと思い込んでいたものが視点を変えれば、価値あるものに生まれ変わることだって有りうるのだ。新しい事業を立ち上げる若い方も増えてきている気がする。
 そうやって日本の森林は人と共存しながも少しづつ、少しづつ蘇り本来の森林の美しさを取り戻しながら、息を吹き返していくのだろう。

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