【真・女神転生4】感想
真・女神転生4(3DS)
2013年のゲームなのに今更感ですが、コレには理由がありまして…。
当時、私は3DS持ってなくてですね?
それが、2022年の4月にひょんなことから妹から3DSをもらい、それを機に、ずっとやりたかったメガテン4&メガテン4Fを購入してみました。
なのでまぁまずはメガテン4から感想をつらつらと書いていこうかなぁという次第です。
メガテン自体は、DSが無かったのでSJも未プレイなのでメガテン3(無印)以来でした。
システム面なんかの話は、10年近く前のゲームであり、各地で語られているので、今回はストーリーに対する感想や考察を。
①ヨナタン/ワルターのメルカバー/ルシファー化について
これは端的に言えば“描写不足”の一言ですかね…。
どちらも、その産まれからそれぞれの素質を持っていた事は分かる。
実際、道中でも意見の相違から軽い口論?的なやり取りもあった。
それでも、ヨナタンが神への殉教を決意するに足る/ワルターがルシファーに至るまでの過程が少々突飛過ぎると思った。
メガテンは元々、ストーリー的な描写は薄い傾向ではあるが、真・女神転生・・・所謂初代メガテンでは、彼らと近いポジションであるロウヒーロー/カオスヒーロが、それぞれ神に殉教/悪魔の力を欲すに至る過程が、その薄いストーリー描写であってもしっかり描かれており、それぞれがそれぞれの思想に傾倒していく事に違和感は無かった。
ただ、今作ヨナタン/ワルターは元々の素養があったシーンはあるものの、やはりルート分岐直前に急に目覚めた感が拭えない…。
例えばだが、悪魔の非情さ、人間の浅ましさを全面に出すイベントを一つ入れるだけで
“このような事がこれ以上起きないように、安寧を求める”(ヨナタン)
“力が無いから殺られる。浅ましくなる。より強い力を欲する”(ワルター)
みたいな形で、同じ事件を目撃し、それぞれに違う感想を持ち、それによってそれぞれの主張に合わせた決意をする。
というようなイベントが一つ入るだけで、印象は違ったかもしれない。
え?そのイベントが赤玉関連だろうって?
いや、うんまぁそうなんだけど………赤玉関連イベントに関して言えば、まさにこのヨナタン/ワルターの思想を明確に上手く描写出来る絶好の機会だったのに、そういう使い方はされてなかったなぁというのが正直なところ。
というのも、ヨナタンもワルターもイザボーも、全員が全員、阿修羅会…引いてはタヤマへの敵対心という方向性に“のみ”引っ張られてた気がするんだよなぁ…。
いや、もちろん赤玉関連でタヤマにヘイトが行くのは当たり前で、決してタヤマの行動は手放しに褒められるものなんかじゃないんですけど、それでも事実タヤマのそのアクションが東京にギリギリの部分で秩序をもたらしていた事実があり、あの東京の状況において、タヤマの赤玉政策(誤字じゃないです。敢えて政策としてます)が無ければ、もっと人間はヤバかったのは想像出来る。
初代メガテンの頃とか、ヤクザ的なのはカオス扱いだったけど、少なくてもメガテン4におけるこの阿修羅会のアクションはむしろロウサイド。
だからペ天使もいたんでしょ?w
まぁペ天使の件はともかく………
タヤマを、阿修羅会を完全擁護は出来なくても、東京に秩序・・・つまり一種の安寧を生み出した事について
ヨナタン『確かに犠牲はあった・・・だが、それで救われている力無き民もいる』
ワルター『何を言ってやがる!』
みたいなやり取りがあったら、もう少し二人の変化に唐突感が無くなったのかなーって妄想。
というのは、ニュートラルルートでの感想。
ロウ/カオスルートを後から見たら、ロウ/カオスルートではそれぞれヨナタン/ワルターのメルカバー/ルシファーへ至る経緯はそれなりに描写があった。けど、ロウルートでヨナタン、カオスルートでワルターの描写ってのはそりゃそうなんだけど、そのルートだけだとやはり敵対相手の経緯が不明瞭過ぎる感は否めない。
まぁ自分は最初にニュートラルルートに行ったから余計にそう思うのかもだけど。
②東京と東のミカド国の時の流れについて
これについては、一つは単純にこの時の流れがズレている事について、何かしらの理由付けや説明が欲しかったなぁと。
この説明が本編中に存在しないこと
(ないよね?俺が見つけられてないだけとかないね?)
によって、東のミカド国という東京とは全く別の文化や思想体系をもつ国を生み出す為だけの設定に思えてしまうんだ…。
いや、実際にそうだったとしても、そこに何かしらの説明・・・今ふと思いつくのは無限発電炉ヤマトの暴走とかの余波で、時間の流れが遅くなるも、ヤマトがある東京が岩盤に覆われている事で、物理的及び霊的にも東京を守護する岩盤の外には余波は漏れなかった・・・とか?
(何かで読んだ気がするんだが、確か実際は東京の時間が正なんだっけ)
そういった話が出てくるだけでも、イメージというか感じ方は違ったのかなーって。
え?もう一度言うけど本編中に説明なかったよね…?NPCも毎回片っ端から話を聞いてたはずだが、時間の流れの違いに言及する事はあっても、その理由を語るセリフとかはなかったはず・・・もしあったら教えてw
③虚無エンドについて
いやほんとにこのエンドはびっくり。
内容的にはただのバッドエンド・・・要は
『何度輪廻しても、何度道を変えても毎回神のせいで人類滅ぶ。もうやだ。世界ごと消そうぜ』
これだけ簡略化しちゃうと、ホントにただのバッドエンドなんだけど、これって次作4Fが描いてた“ニュートラルルートの表と裏”の一種だと思うと少し見え方が変わった。
ホワイトメン達は一種の集合的無意識というか、過去に滅んだ人類の集合体だから
『何回やっても無理ゲーだから、もう電源落とそうぜ』
という思想になるのはまぁ分かる。
分かるけど、それを“今を生きる人間”にヤラせようとするのは、ちょっと無理があるで…w
④DLC
これはもう一言。
本編ストーリーに関わる重大な部分をDLCにすんのやめろや!
なお筆者はDLC未購入です…。
内容を軽く調べた時に、いやそれは本編でやれや……と思ったら買う気が失せました。
こんなとこかなぁ
ニヤリシステムで理不尽度合いが増してイラッとする部分もあるにはあったけど、それなりに楽しめた一本でした。
ただ、この作品単体だと個人的に佳作くらいだったんだけど、この後に4Fやると少し評価変わった。
まぁその話はまた4Fの感想の時にでも!