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負の連鎖

親子代々、シングルマザーの家系。
私の家系。

私はずっと、この連鎖を断ち切りたいと思ってきている。それなのに私ももう、2度も離婚している。
正確には、1度目は離婚、2度目は死別。
そして、母のようになりたく無いと思いながらも、私も母と同じような事をしている事に、ふと、立ち止まって気付いた、気付いていたけど、認めてなかった事を最近は認めてきている。
そしてきっと、私の母も、祖母のようになりたく無いと思ってきたはず。
けれど私から見ると、母も祖母と同じような事をしてきている。ように見える。
その流れからすると、やっぱり自分も同じになっている。同じような風に見えるはず。
正直36年間、祖母、母と同じような生き方をしてきた、と認める。
私は、ああなりたくないと思っていた親になってきてしまっているのかもしれない、事。
けれど、まだ、私の子ども達は大人にはなっていない、大人になるまであと何年か関係を構築していける期間はある
そして、最悪、大人になってしまったとしても、死ぬまで私は3人の母である
自分が死ぬまでは家族として関係を構築するチャンスがある。と、思っている

この負の連鎖を断ち切る、チャンスが。ある。と。

私は、子ども達が
●自分の事を愛せて、自分を好きだと言える(感じる)ようになる事
●心が自立する事

最低限、これが子ども達にみられた時、これが備わっているなと感じた時、私の任務、親としての責任は果たせたと実感出来るだろうかな、と思っている。





正直、私はずっと、
子どもは勝手に育つ。と思ってきた。
親が楽しかったら、子ども幸せだ。まずは親が幸せになるべきだ。と。
それは、プラスな言葉として思ってきたのではなく、自分の無責任さを認めない為に使ってきた言葉だと私は気付いた。

だから、子どもよりも私が好き勝手に、私の好きなように、私が良いように生活する事は間違っていない。と。

けれど、それは、
私の場合には無責任の極みだった。


子育ては嫌いだ。子どもと居るよりも、私を甘えさせてくれる人と居たい。
母であるよりも、1人の女として、人間として、認められたかった。
子どもは産んでやったんだ。私はそれだけで、凄い。
私が育てない方が子ども達の為だ。
けれど、母である事は辞められないので、やってあげられる事だけやってあげる。
子ども達が可哀想になったら動く。
ヒトから見て恥ずかしく無いような子どもである事。
ヒトに迷惑をかけない子であること。
恥ずかしく無い子育てをしてるように見せること。
貧乏じゃないように見える事。

私が、意識的にも、無意識的にもやってきた事だ。


この価値観や考え方は何だ?
何なんだろう?どうしてこれを思うんだろう。と
考えた。


これは全て、私が小さい頃、教えられた事。されてきたこと。だった事だ。

そして、私はそうなりたく無いと思ってきたはずなのに、全く同じ事をしていたんだ。

本当に。同じ。

お母さんは子どもに当たり、子どもを所有し、時に気分が良い時は子どもを甘やかし、機嫌が悪いと昨日良かった事はダメになる。嘘は常だ。
親子は凄い。
親が子どもの嘘がわかるように
子どもも親の嘘は分かるようになってくる。
小学生の高学年には嘘のパターンはすぐ分かるし、嘘ついてる事も見抜けるし、その逆の本当はこうだろうってことまで想像つくようになってた。
思い返しただけでも、心が抉られるほどに切ない。
可哀想な自分(子ども)だと思ってしまう。
こんな親は毒親に過ぎない。
こんな親になりたく無い。普通にそう思うはず。
それなのに。


同じようになるって。どういう事だ。


ただ、私自身は、子ども達に嘘だけは付かないようにしてきているつもりだ。
私はそれは気にしているつもりだけど。
子ども達からしたらどうだろう。
食べ物を食べたとか食べないとかもしかしたら、嘘ついてる事もあったかな。
けれど
私の親が嘘をついてる時に私が醜く感じる事を、
私の子ども達に感じて欲しく無いと思っては、きた。それを忘れないではきたつもりだ。

親を哀れで、醜く思ってしまう幼少期程、絶望的な事は無い。
勿論、信頼も無ければ安心感も無い。
物心ついた頃から親は私にとって、
孤独にさせる、機嫌が全てで、嘘つきで、自分が1番の生き物だという事を思わされてきた。


大嫌いだった。


けれど、大人になって知った。
それは、好きになりたい。の裏返し。
本当は、子どもはお母さんが好きなのが本能で
純粋にお母さんを信じたいし、お母さんは結局は自分を味方してくれる唯一無二の存在であるはずなんだ。

私は、私がお母さんになって、少しずつこんな事をわかってきた。

この事と、本当はなりたくない姿に、どんどん近づいていってしまっているのは、関係しているのか、
どうして思いと行動が伴わないのかという事、
それを私は探究していきたい。

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