第19回 受験生の親として
中学受験の時は、私が国語や社会のテキストを見ながら、よく口頭で息子に問題を出していた。模試で間違えた所は一緒に見直していた。正に二人三脚で初めての受験に臨んだ。しかし大学受験となるとそうはいかない。私が出来ることは、息子が勉強に専念できるようにサポートしつつ、静かに見守るだけだ。勉強の進捗状況や模試の判定などはあえて聞かなかった。必死の姿の息子に対し、気安く頑張ってね、きっと受かるよなどとは言えなかった。
息子の部屋は常に綺麗な状態を保った。机の上の消しゴムかすは捨て、ゴミ