無条件の肯定
1 特別支援のエキスパート
子どもの事実と手ごたえを大切にする
特別支援のエキスパート
小嶋悠紀先生の講演会でした。
最先端の知識だけなく、揺れ動く大人の心にも
エネルギーを注いでくれます。
そこでの学びからの気づき「無条件の肯定」について
書きます。
2 無条件の肯定
「目の前で起きていることがつらい
もし、この子が〇〇じゃなかったら・・・」
〇〇にはどんな言葉が入るでしょうか。
癇癪もちじゃなかったら
こだわりを持っていなかったら
繊細さんじゃなかったら
人見知りじゃなかったら
暴れん坊じゃなかったら
もちろん、傾向を薄めたり、そのことに対応できるように
取り組まれているでしょう。
それでもあえて言うなら
この子の〇〇をとったらその子じゃないのです。
その子の中の要素は変えられません。
それに対して、
「発達凸凹がなければよかった。」
と思うこと自体、
その子を否定していることになります。
無条件の肯定=ありのままで受けとめる
3 子どもとの関係性
無条件の肯定
支援者の方は耳にすることも多いこの言葉。
いざ自分の身におこると
これまた受け入れるのも
一筋縄でいきません。。。
先日、わが息子と。
「ああ、〇〇じゃなかったら。」
と思うような場面がありました。
ぽつぽつと言葉にする彼は、
「しなくちゃいけないのは
わかっているけどしたくない
気持ちの方が強いんだ。
4と6くらいなんだ。」
その言葉を聞きながら
〇〇じゃなかったら・・
そう思っている自分に気づくと同時に、
そのことを優先するより、
息子との関係性の方を優先するのが
大切だと気づきました。
その日はあることをキャンセルして
帰宅することにしました。
少しうつむきがちな息子と一緒に
途中下車をして
その日はずっと連れていきたいと伝えていた
台湾料理(いつか台湾に行きたい)を
二人で楽しみました。
ネガティブな記憶だけ残らないように。
思春期に片足入っていて普段塩対応な彼が
おいしさで
にこっとするのを見ると
あたたかい気持ちになりました。
しばらくして
「本当は何にこまったの?」
と聞くと
「別に」との返答。
そっか。今はそういう関係なんだよね。
「わかんない。」
というようになったら。
「考えてくれてありがとう。一緒に考えていこうね。」
と言える横の関係性を目指したいな
と思うのでした。
共創造の時代へ
わたしも、あなたもそのままでOK