まつる

元書店員の自称小説家。たった一人でも読んでくれたのなら、それは誰がなんと言おうと小説家。それは、泥棒がたった一つでも盗んだら泥棒になってしまうのと同じ。

まつる

元書店員の自称小説家。たった一人でも読んでくれたのなら、それは誰がなんと言おうと小説家。それは、泥棒がたった一つでも盗んだら泥棒になってしまうのと同じ。

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【短編小説】~復讐~娘を返して

「手術は無事、成功しました」 「本当ですか?」 「本当です。成功です。本当に成功、ですぅ」 良かった。 「麻友子……」 私はベッドに寝ている麻友子に声をかける。 麻友子は安らかにまだ眠っている。 「まだ麻酔がきいてますからねぇ」 あ、そっか。 「先生、先生になんていったら。本当にありがとうございます」 私は先生に感謝の言葉をのべならが、涙ぐんでしまう。 本当に、良かった。 奇跡って本当に起こるんだという喜びと、今までの不安がきえて安堵にかわり、涙が止まら

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        • 【短編小説】究極の選択

          ねぇ、知ってる? 究極の選択。 たとえば 『ウンコ味のカレーと  カレー味のウンコ。 どちらかを食べなければいけないとしたら、どっちを食べる?』 選べるわけがない? どっちもウンコでしょって? ううん 答えは簡単。 カレー味のウンコ。 えっ? ウンコなのにって? よく考えてみて。 条件をつければいいの。 カレー味のウンコ、というなら、どこからどうみても正真正銘カレーじゃないとだめ。 味も匂いも見た目も、すべてにおいて、限りなく、まったく見分けがつかないくらいにね。