私はオレンジを食べる
最近柑橘類と言われる果物が美味しく感じるようになった。
あまり店で見つからないぽんかんやちょっと値段が高めのデコポン。名前からして味が想像できない不知火や三宝柑。それぞれ香りも違うし、育ち具合で味も熟れ方も違って好きだ。
その食べるタイミングも自分で決めていて、夕食後に家族みんなで食べる。冬には家族それぞれが自分の食べたい時に蜜柑を食べていたけど、もう美味しい蜜柑の旬が終わってしまって、本当に残念に思う。
蜜柑の中でも、岐阜県の南濃みかんは、ただ甘いと表現するにはもったいない無い気がする。例えるなら、缶詰めのみかんを口に入れた時の甘さに似ていた。その濃厚な甘さ。そして、甘い蜜柑は外側の皮が薄くなっているような気がする。それがわかってくると、外皮のお尻に親指の爪を入れた時にわかる皮の薄さにやった!とガッツポーズが心の中で出てしまったりする。
今はその大好きな蜜柑は貴重で食べられないけど、スーパーマーケットで手に取ったオレンジが大体5個入りで値段もお手頃だったのもあって、頻繁に買うようになった。
そして、食後にわざわざまな板と包丁を用意して外皮の部分とお尻を切り落とす。カットしたところから、オレンジの爽やかな果汁の香りがするのもいい。更にくし形にカット。皮と白いところの間に親指の爪を入れて、外皮から外してそのまま口の中へ。
口いっぱいに広がるオレンジの爽やかな香りと味わいを堪能する。
だけれど、最近世界でオレンジが凶作と聞いて、買い控えてしまった。
違うそうじゃない。どこかで、オレンジは世界中で1番育てられている果物だと言っていたじゃないか。
躊躇なく買うことが世界のどこかにいるオレンジ農家さんの生活を支えることになるのではないのか?
そのことに気づいた私は、スーパーマーケットの果物売り場でまたオレンジを品定めしようと思う。
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